楠木誠一郎

小泉八雲「へるん先生」探偵帖 (双葉ノベルス)

ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲は、アメリカでジャーナリストとして活躍した後に来日した。松江で尋常中学校の英語教師をしていた明治二十四年五月、講演に訪れた井上円了とハーンの間で迷信・妖怪議論になる。松江城の幽霊話を聞いたふたりは西田千太郎らと城に登るが、そこでハーンだけが目撃した鎧兜の武者が、両目を抉られ両耳を削がれた死体で発見された。猟奇犯罪か。

最初の感想を投稿しよう。