佐々木禎子

鬼石 (ハルキ・ホラー文庫)

中学生になって初めての夏を迎えた幡野えりかは、自分の住む「鬼石町」の奇怪な由来を、友人の青木由佳と「鬼の博物館」で知る。やがて父の浮気から始まった家庭の危機と由佳の事故を契機に、“それ”は女の妄執となって町とえりかに牙を剥きはじめた。えりか十三歳、恐怖の夏休みがはじまる...。狂気が超常的力を得たときに、開放してしまった混沌の扉を、佐々木禎子が清冽な筆致で描くニューホラーノベル。

最初の感想を投稿しよう。