ランダルジャレル

夜、空をとぶ (詩人が贈る絵本)

森のはずれの、おおきなヤナギの木のある家に、デイヴィッドという少年が住んでいる。「夜になると、デイヴィッドは、空をとぶことができました。昼のあいだは、とべないのです。じぶんがとべるということを思いだすこともありません」。詩人ジャレルの遺した最後の子どもの本である『夜、空をとぶ』は、センダックの「もっとも真摯でもっとも冴えわたった世界」を具現した絵本の代表作の1つでもある。夜にだけ空をとべる少年は、月の光のなかに、なにを見、なにを発見したか?森のフクロウは、少年になにを教えてくれたか?子どもも大人も1度読んだら忘れられない、詩的ミステリーにみちた絵本の傑作。

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