北森鴻

花の下にて春死なむ (講談社文庫)

ひっそりとアパートの自室で息をひきとった、初老の俳人の片岡草魚。なぜか彼の身元や血縁関係を示すものは何一つなかった。俳句仲間でフリーライターの飯島七緒が、残された句帳から過去を追っていくと...。東京は三軒茶屋の路地に、ひっそりと佇むビアバー「香菜里屋」。料理も絶品なマスターの工藤が、常連が持ち込んでくる謎と人生を解き明かしていく連作短編集。

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