湯山玲子,二村ヒトシ

日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない (幻冬舎文庫)

日本に蔓延するセックスへの絶望――。 「セックスは面倒くさい」の背景に何があるのか? 私たちはいつから恋愛もセックスも楽しめなくなったのか――? 恋人のいる若者は減り、童貞も上昇中。結婚するのも難しければ、夫婦間でのセックスレスも当たり前になってしまった。日本においてセックスは、子どもを作る目的以外にはもう必要とされなくなったのかもしれない。そんな日本に蔓延するセックスへの絶望を前に、男女の新しい関係を常に模索し続ける著述家とAV監督の二人が、豊かな生と性を楽しむための方法をとことん追求する。自分だけの快感回路の探し方、感情の取り扱い方、不倫でパートナーを侮辱しないための方法、男女の役割を手放すことで得る快楽、オーガズムに幻想を持たず、セックスを過大評価せず、身体性を取り戻す……。性の奥深さとそのむずかしさを真摯に見つめながら、その気持ち良さをあきらめない。妥協なき刺激的対話。

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