藤澤清造

藤澤清造短篇集 (新潮文庫)

盛り場に遊ぶ友人たちに、恥を忍んで重ねる無心。瀕死の母を故郷に残した深い悔恨。子沢山の悲しみ。妻の不貞...。望んでいた理想の人生が、貧窮ゆえに潰えてゆく。大正から昭和初期、絶望の底を這いながら、なお淫心に翻弄され、自らもまた都市無産者の運命を生きた作家・藤澤清造。残された小説、戯曲を歿後弟子・西村賢太が厳選。新発見原稿も収録し、その才気と情熱を伝える。

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