ぼくが/見たいのは/生きて/輝いている無名の時間―踏みつぶされたアルミ缶、路上の犬のウンコ、黒板の俳句。雑踏のネオン、空に浮かぶ雲、人気のないカフェ。都会の片隅で、はかなくも力強い光を放つ名もなきものたちに目を向け、そのささやかな美しさを詩人・谷郁雄が言葉につむぎ、リリー・フランキーがファインダーに収めた幻の写真詩集。待望の文庫化。

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