成田名璃子
不動産男子のワケあり物件 (メディアワークス文庫)
俺はそう断言できる。ウチの社長は平気で客を事故物件とか悪条件の部屋にぶち込もうとする。でも、本当に幸せになれる物件を宛てがうことが俺たちの仕事じゃないのか?お客さんが本当に満足できる物件がほかにもあったかもしれないのに不動産屋の都合で部屋を押しつけるなんて...。そんな想いを抱えるものの、自分も身元を偽って面接を受けた研修中の身。就職活動がうまく行かなかったとはいえ、本当にこんな不動産屋に就職して良いのだろうか?業界の裏を描いた青春物語。