サトウヒロシ

墓の中にはなにもない

人生に絶望し、自ら墓に入った男。身体も心も自由になったが、男の姿は誰にも見えず、話すことすらできない。そんな男がある日、ひとりの少年と出会い、風の匂いやあたたかさ、人との触れ合いに心が動いた日々を思い出してゆく...。

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