深谷晶子

少年のカケラ (コバルト文庫)

29年前の戦争で、世界はいったん崩壊した。その後も曖昧に続いていく街で、14歳の少年海は、仲間のシロ、娼婦の椿と三人で身を寄せ合って生きていた。統率者である海は、街の少年たちを束ねながら、自分たちの害になるものを殺す。そうして三人だけのささやかな暮らしを守ってきたが、ある日、都から政府の役人がやってきたことで、海たちの運命は大きく変わっていくことに...。’98年度ノベル大賞受賞作家、文庫デビュー作。

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