伊東潤
悪左府の女
女を使って権力を得る! ピカレスク時代長編 冷徹な頭脳ゆえ「悪左府」と呼ばれた藤原頼長が、琵琶の名手を使い暗躍する。 保元の乱へと転がる時代をダイナミックに描く! 知力と権力で朝廷に君臨する藤原頼長が、権力争いの道具として目をつけたのは、 下級貴族の娘・春澄栄子だった。 曲水の宴、賀茂祭、月見の宴、虫狩り—— 優雅な行事の裏では、貴族たちが卑劣な罠の仕掛けあいに明け暮れる。 平清盛らの勢力に押され、いつしか頼長は破滅へと舵をきる。 「勝つために手段は選ばぬ」 伊東潤の新境地! 謎とスリルに満ちた平安時代長篇