小林照幸

21世紀のひめゆり

1945年3月26日からおよそ90日間。非戦闘員であるはずの「ひめゆり学園」(沖縄師範学校女子部、沖縄県立第一高等女学校)の320余名は日米両軍が激突する戦場へ動員され、13歳~19歳までの219名が死亡した。“人間が人間でなくなっていく”戦場での体験を語りつづける宮城喜久子(74歳)。記録映像を通じて沖縄戦の実相を伝えていく中村文子(88歳)。ふたりの「ひめゆり学園」卒業生の半生を追い、美談仕立てに隠された沖縄戦の真実、世界情勢に翻弄され続ける沖縄の姿を活写する。

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