島田雅彦

子どもを救え! (集英社文庫)

小説家の千鳥姫彦が愛人と密会していた夜、郊外の同じ住宅地に住む顔見知りの母子三人が殺されて海に捨てられていた...。やがて夫が逮捕されるが、なぜ彼は妻と子どもを皆殺しにしたのか?ありふれた日々に潜む、殺人に至る倦怠。どんな家庭にもある、幸福と悲劇の危うい均衡。死に満ちた時代を生きのびるために、姫彦が辿る再生の旅はどこへ向かうのか。著者の新境地を拓いた傑作長編。

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