渡仲幸利

グレン・グールドといっしょにシェーンベルクを聴こう

バッハ、シェーンベルク、グールドを貫く対位法思考の営みが到達した地点とはいったい何だったのか。沈黙を弾き、沈黙を聴く方法としての対位法を究めたピアニスト―そのようにして、彼はひたすら“非実体的実体”としての音楽に耳を澄ましつづけた。“作曲・演奏・聴取”の既成のパラダイムを根本から問い直し、音楽行為の本質を現代思想の視座から読み解く試み。

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