須賀敦子

時のかけらたち

靴底を通してのぼってくる、あの舗石の感触は、私に生きることの力を教えてくれる―。遠い石造りの街で出会った人々の思い出に寄り添いながら、ヨーロッパ精神の真髄を描く、著者、最後のエッセイ。

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