二階堂黎人
諏訪湖マジック (徳間文庫)
JR大宮駅北側の陸橋から、高崎線上り列車めがけて投げ落とされた、身元不明の死体。警視庁捜査一課の馬田権之介刑事は、二ヶ月前にも同じ場所で主婦の投身自殺があったことを聞き、その関連性に首を捻った。一方、“日本アンタレス旅行社”に勤務する水乃サトルは出張先の諏訪で、かつての同僚安場今日子から、行方不明の父親昭一の捜索を依頼される。昭一は郷土史研究家として有名で、武田信玄の墓を探索中であったという...。稀代の美形かつ変人名探偵・水乃サトルが挑む、驚天動地のアリバイトリックの真相は。