エレノアコッポラ

『地獄の黙示録』撮影全記録 (小学館文庫)

ベトナム戦争に材をとり、人間の内側に横たわる根源的な本質をえぐり出し、映画史上に深い刻印を残した問題作『地獄の黙示録』。1976年から始まったフィリピンでの長期ロケに同行した監督夫人エレノアは、作品世界にとりこまれるようにして狂気をおびていく撮影現場の一部始終を、日誌として記録していた。巨大に膨れ上がる製作費、ロケ地を直撃する台風やフィリピン内戦の勃発。マーロン・ブランドは肥満して現れ演技を放棄し、マーティン・シーンは、苛酷な撮影に遂には倒れ死の淵をさまよう。度重なるトラブルのはて、コッポラ自身も狂気を纏い始め...。2002年正月映画第2弾!問題作の「真実」。

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