長野まゆみ

海猫宿舎

「こんど“海猫宿舎”で教えることになったんだよ。つまり、きみたちの先生というわけさ。」体が弱く都会では暮らしていけぬ少年たちが、療養し勉強する“海猫宿舎”。そこに青い睛のパスカル先生がやってきた。海猫が飛び交う岬のはずれには、小さな燈台。霧のなかに浮かぶ船。秋から冬へ、諍い、傷つきながらも成長する少年たちに、やがて静かな奇蹟が訪れる。

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