永田雄三,江川ひかり

世紀末イスタンブルの演劇空間 (白帝社アジア史選書)

19世紀末から20世紀初頭のイスタンブルがパリやロンドンなどヨーロッパ諸都市を意識して変容する姿を、当時上演された演劇のポスターを軸に歴史的背景を交え詳解。伝統演劇の基礎の上に受容された近代演劇が花開き、トルコの「鹿鳴館時代」とでもいえる「西洋化」がいちじるしい街の変化の様子がそこから見てとれる。世紀末イスタンブルは、当時のヨーロッパ、さらには日本とも同じような雰囲気をもつ演劇都市だった。

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