遠藤周作

父親 (集英社文庫)

化粧品会社で商品開発の担当部長として活躍する石井菊次とスタイリストの仕事に打ち込む娘の純子。父と娘は世代の隔たりを感じつつも穏やかに暮していたが、純子の不倫の恋が親子に大きな溝を生む。しかもその相手は、石井がかつて恋した女性と思わぬ縁で繋がっていた。衝撃を受ける彼を、新商品を巡る社内抗争が襲う。洗練された都会の街並を背景に青春のほろ苦さと家族の情愛を描く長編小説。

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