藤谷治

現代罪悪集

なにもかもありきたりな男の、ありきたりでない忘却...―「亡失」。一番よくないのは、確固たる自分の意見を持つことだ。目覚めないまま動き回る、それが生活だ―「黙過」。ペンを置き、机から顔を上げると、街は会社たちのものになっていた―「増益」。日常に地続きで潜む狂気。著者の最高到達点。

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