山折哲雄

西行巡礼 (新潮文庫)

人はなぜ、さまようのか。何故に祈り、その先に何を見るのか―。ガンジス、モンセラ、ネパール、熊野、さらに四国。聖地を訪ね、霊場を辿り、著者は自ら遊行し、精神の流離を続ける。その眼差しは、良寛から西行へとうつろい...。竹林の中、古刹に佇み、静寂の中ひとり、漂泊の歌人に自らの魂の遍歴を重ねる。円熟の宗教学者が綴る生と死、そして救いとは。

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