三島由紀夫

複雑な彼 (角川文庫)

森田冴子は、実業家である父と渡米したとき、機内で見かけた国際線ステュワードの精悍な背中に魅せられてしまった。だが、その男、宮城譲二は、スパイ容疑を受けロンドンから消えたとか、傷害罪で保釈中の身だとかいう、物騒な噂が多々ある「複雑な」彼だった。冴子は、彼に翻弄されまいと、必死で恋心にブレーキをかけるが、やがて2人は恋人同士になり...。三島が40歳で書いた、青春恋愛小説。

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