藤沢周平

天保悪党伝 (新潮文庫)

平和が続き、爛熟極まる江戸の天保年間、闇に生き、悪に駆ける者たちがいた。博奕好きの御家人・片岡直次郎(直侍)、辻斬りの剣客・金子市之丞、抜け荷の常習商人・森田屋清蔵、元料理人の丑松、直侍の恋人で吉原の花魁・三千歳、ゆすりの名人で御城坊主の河内山宗俊。6人が挑む悪事は絡み合い、最後の相手はなんと御三家の水戸藩。悪党ゆえの悲哀をあますところなく描いた連作時代長編の傑作。文字が大きく読みやすい新装版。

最初の感想を投稿しよう。