本多京子
子どもにとっておやつはごはん (心と体を育てる軽食とおやつレシピ)
幼稚園に入園する前からスイミングスクールに通わせたり、英語を習わせたり、幼稚園に入ったとたんに「お受験」のために塾通いをしたり...、と幼児教育が盛んに行われています。気になるのは、子どもの教育について熱心に考えているわりには、子どもの「食」がおざなりにされているのではないかということです。幼児期にカルシウムが不足すると丈夫な永久歯はつくれませんし、幼児期に肥満だった子は脂肪細胞の数が増えて、大人になっても太りやすい体質になるなど、将来にわたって影響を及ぼします。問題はおやつです。なにも時間や手間をかければ、いいおやつが作れるとは限りません。要は子どものすこやかな成長を応援するような素材を使って、おいしく、楽しく食べられるようなおやつを考えればいいのです。著者もかつて、今では中学生になった娘のために、成長に欠かせない栄養がとれ、しかもおいしく食べられるようにと考えて、さまざまなおやつを作ってきました。仕事も家事もしなければならないので、どれも手軽に作れるようなものになりました。本書には、そんな著者のアイデアをぎっしり詰め込みました。