宮本又郎

企業家たちの幕末維新 (メディアファクトリー新書)

ビジネスマンが大河ドラマの主人公になることはほとんどない。が、終戦後の復興を見ても、人々を真に立ち上がらせるのは経済だ。日本が200年に及ぶ鎖国から速やかに近代国家となれたのも、新旧の政府を支え、近代産業へと果敢に蛇を切った企業家あってこそ。このとき、江戸から続く豪商も、新たにビジネスを興した冒険商人も、稚拙な財政や海外資本の攻撃に耐えた者しか生き残れなかった。誰もが不安な今、彼らのエネルギーこそが明日を拓くヒントになる。

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