「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!

勇ましいのでも、かといって絶望するでもなく、ほどよいモヤモヤ感がほしいと思いセレクト。

「監視されている、それでも明日を探さなければ」という煽りに似た内省が印象に残る。
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