トァンの目の前で、突然みずから命を絶ったキアンと、同時刻に世界中で多発した自死事件。調べを進めていたトァンは、それらの陰に、13年前に死んだはずの最愛の友人、ミァハの姿を見る……。

たった一人で世界にクーデターを仕掛けた少女。
彼女は、自分の体が機械に乗っ取られることを非常に警戒していた。

過剰に安全が保障された「真綿に首を絞められそうな」世界の中で、憂いた少女が起こした事件。

『祈りたいよ 君のために 迷わないよう 光差すよう』

祈るのは霧慧トァン。彼女に祈られるのは、御冷ミァハ。

神とも精霊ともつかぬ無邪気な少女の、最期の叫び。そして永遠に続く、「最大の幸福」と祈り。




「ハレルヤ」。
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