うぐはら 朝井リョウ もういちど生まれる (幻冬舎文庫) あらすじを読む 彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遙。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。 mol-74 light いつだって彼らの目の前にあったのは、「光」だった。 胸のあたりを掻きむしりながら、夢をあきらめられずに挑み続ける精神。 『目の前にいる、才能に秀でた人間を抜けない自分』と比較する自分のあさましさ。じわりと滲む嫉妬。 胸の底に沈む黒い靄。 そのふたつが押し寄せてきて、行き場がなくなった。 それでも、人は夢を求めて生きるのだ。 「一瞬だって、光を見ていたい」 「君は僕にはなれなくて 僕はきみにはなれなくて そんな陳腐な言葉じゃ頷けないんだ」 線香花火の光を得て輝いていたのは、 本当はひーちゃんじゃなくて、 汐梨だったのではなかろうか。 1 0 0件のコメント 送信 シェア 作家 本のタイトル mol-74 light その本に音楽をならそう。 今すぐ投稿する