うぐはら 荻原浩 千年樹 (集英社文庫) あらすじを読む 東下りの国司が襲われ、妻子と山中を逃げる。そこへ、くすの実が落ちて―。いじめに遭う中学生の雅也が巨樹の下で...「萌芽」。園児たちが、木の下にタイムカプセルを埋めようとして見つけたガラス瓶。そこに秘められた戦争の悲劇「瓶詰の約束」。祖母が戦時中に受け取った手紙に孫娘は...「バァバの石段」。など、人間たちの木をめぐるドラマが、時代を超えて交錯し、切なさが胸に迫る連作短編集。 lela 樹海の月 樹海の中で雨に打たれ、種を呑み込もうとした幼子はどう思っているのだろう。幾度ある人の逢瀬も、暴力と隣り合わせの日常も、鬱蒼と茂る「ことりの樹」 大樹と比べれば、取るに足らぬものだ。 樹は亡骸を糧にして枝葉を広げる。葉は青虫を肥えさせ、やがて翡翠の蝶の群れを産み、新たな命を育む。人の手で斃された後も、それは奈落まで続いていた。 0 0 0件のコメント 送信 シェア 作家 本のタイトル lela 樹海の月 その本に音楽をならそう。 今すぐ投稿する