きみの足には役目がある。にげること。そして、さがすことだ。

スピッツの楽曲は魔法みたいだ。
絵本が現実に溶けこんでゆく。

「こわいひとから逃げる」
「大切な誰かを探しにゆく」
シンプルなテーマだからこそ、
秘められた言葉を探すんだ。

終わりのない恐怖に怯える人がいたら、
この本をそっと差し出そう。
行く道を明るく照らす光を。
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もしもなにかをなくしたら。もしももどってこないなら。何度も読み返してほしい、ヨシタケシンスケが描く新しいものがたり。

もしものせかいは、
私たちのすぐ近くで育っている。

手を繋いで笑い合える日は
まだお預けみたいだけど、
光は必ず差し込むから。

だからそこで待っていて。
豊かな大地が芽吹くまで。
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