ひかる 上田岳弘 ニムロッド あらすじを読む 第160回芥川賞受賞!それでも君はまだ、人間でい続けることができるのか。 あらゆるものが情報化する不穏な社会をどう生きるか。仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。すべては取り換え可能であったという答えを残して。 レディオヘッド Everything in Its Right Place ニムロッド。ダメな飛行機コレクションの内の一機。我々は飛躍しすぎて感覚が追いつかないほど技術と共に生き、いずれ欠陥は無くなるのかもしれない。すべてものは正しい場所に溶け、個体としての意味も失い、システムは総合として動き出す。 仮想通貨のアルゴリズムのように、個の自由と独立を認めすぎると反対に個は溶け合って消滅していく。 すべてのものはシステムの一部となり正しい場所に消えるのか、はたまた欠陥を愛しシステムから外れた正しい場所に自由を見出すのか。 これはバランスの問題だと思う。 6 0 0件のコメント 送信 シェア 作家 本のタイトル レディオヘッド Everything in Its Right Place その本に音楽をならそう。 今すぐ投稿する