うぐはら 重松清 また次の春へ (文春文庫) あらすじを読む 「俺、高校に受かったら、本とか読もうっと」。幼馴染みの慎也は無事合格したのに、卒業式の午後、浜で行方不明になった。分厚い小説を貸してあげていたのに、読めないままだったかな。彼のお母さんは、まだ息子の部屋を片付けられずにいる(「しおり」)。突然の喪失を前に、迷いながら、泣きながら、一歩を踏み出す私達の物語集。 かりゆし58 さよなら 私は忘れはしない。 生命を繋いで息絶えた銀の鮭は、 桜が舞う季節に戻って来ることを。 誰かが遺しておいた希望の種を、 芽吹かせるために今日も生きる。 死者を蔑ろにすることではない。 遺志を尊重し、受け継ぐためだ。 リレーを走り続けよう。 ノートの余白がなくなり、 誰かにバトンを渡すその日まで。 2 0 0件のコメント 送信 シェア 作家 本のタイトル かりゆし58 さよなら その本に音楽をならそう。 今すぐ投稿する