「私、100万回生きてるの」読後にわかる“きみ”の意味に涙が止まらない

どれだけの夢を観続けたのか。
永い時のなかで逢えるのを
今か今かと心待ちにした。
時間をかけて痕跡を探しだす。
前世で呪われた誇り高き勇者。
旅から目醒められないのは、
最愛のあなたの姿が見当たらないから。

勇者(たびびと)は答えた。
『壊れそうになっても立ち上がり、その都度過去を巻き戻し、何度擦り切れかけたことだろう。』

現実か夢か分からぬ出来事に遭遇することを、
「胡蝶の夢」と呼ぶらしい。
誰かが「夢」のほうが幸せだと言ったのだとしても、
私の想いは変わらない。
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