うぐはら 村山由佳 ワンダフル・ワールド あらすじを読む 恋と呼べるかどうかもわからない、けれど決して替えのきかない唯一のものたちへの想いを、香りとともに綴った喪失と再生の物語。全五篇。 The Cabs anschluss 香りよりも先に、立ち上がってくるのは色彩だった。 飼っていた鳥の香り、旅立つ直前の猫の香り、香水の香り… 記憶でさえもあいまいになって、空気に溶け込んで、実体を掴めなくなってしまう。 「僕らいつも間違えようとした」。 そうだ。「失ってしまったもの」を諦めきれないのだ。 これらは全て、「失っても諦められない人」に向けての贈り物なのだ。 1 0 0件のコメント 送信 シェア 作家 本のタイトル The Cabs anschluss その本に音楽をならそう。 今すぐ投稿する