言葉は無限で、未熟だ。
誰も使い切ることが出来ない。
黒々とした流体だからだ。
語り手と読み手は、若さゆえの脆さと毒の泥に汚染される。擬似的に無限の命を授かり、宗教的な偶像に変容する。
楽曲もそれに伴い、虚構性と詩的な意味合いが強いpollyを選ばせてもらった。越雲龍馬の歌声は男性でも、女性でもない。彼独自の音声だ。結果的に浮遊感が強まったと思う。
泥の上澄みをとらえて、無我夢中で不格好な「キャラ」を拵えた。宇宙も空も星もみな、言葉でできた虚構(まがいもの)だ。実体も質量もない。消費されない限り、半永久的に生きるものだ。
未熟であるからこそ、泥人形は光を放つ。虚構の海のなかで生きる君を、努力不足だと誰が嘲笑うのだろうか。そのような無責任な人間がいたら、私は顔を真っ赤にして怒鳴り散らすに違いない。
誰も使い切ることが出来ない。
黒々とした流体だからだ。
語り手と読み手は、若さゆえの脆さと毒の泥に汚染される。擬似的に無限の命を授かり、宗教的な偶像に変容する。
楽曲もそれに伴い、虚構性と詩的な意味合いが強いpollyを選ばせてもらった。越雲龍馬の歌声は男性でも、女性でもない。彼独自の音声だ。結果的に浮遊感が強まったと思う。
泥の上澄みをとらえて、無我夢中で不格好な「キャラ」を拵えた。宇宙も空も星もみな、言葉でできた虚構(まがいもの)だ。実体も質量もない。消費されない限り、半永久的に生きるものだ。
未熟であるからこそ、泥人形は光を放つ。虚構の海のなかで生きる君を、努力不足だと誰が嘲笑うのだろうか。そのような無責任な人間がいたら、私は顔を真っ赤にして怒鳴り散らすに違いない。
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カバー曲の方が物悲しさもあって、この本に似合っているのですが、itunesにないので本家で選曲しました。
カバー曲→https://www.youtube.com/watch?v=-6xFAA3dD1I
男性が女性、女性が男性であるという登場人物、性とジェンダーという、デリケートで難解な内容を取り扱っていますが、ノスタルジーも感じます。
様々な疑問点が残りますが、次世代のSF(サイエンス・フィクション)と言ってもいいのではないのでしょうか。
個人的には主人公の温と、ルビが報われて欲しいと願うばかりです。
カバー曲→https://www.youtube.com/watch?v=-6xFAA3dD1I
男性が女性、女性が男性であるという登場人物、性とジェンダーという、デリケートで難解な内容を取り扱っていますが、ノスタルジーも感じます。
様々な疑問点が残りますが、次世代のSF(サイエンス・フィクション)と言ってもいいのではないのでしょうか。
個人的には主人公の温と、ルビが報われて欲しいと願うばかりです。
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過去の毒殺事件を探る話で、じわじわと緊張感がすごくて面白かったです。このバンドがいいなと思いましたよ(*´∀`)
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『球体に守られて 誰もが痣だらけ』
※球体=安全地帯(だと誰もが思っている、酷く不安定なセーフティネットのこと。排他的、閉鎖的な空間であり、部外者から見ると歪なシステム。
ごく稀に、神聖さを見出すものもいる。ただし、大概の儀式がそうであるように、滑稽でオカルティックである。当事者はそうはいかないが。)
『声を返せ 泥棒は笑っている』で男声と女声が混ざり合う。(前半は男声、後半の「泥棒」~は女声)
ここでの泥棒は、伝説を餌にカルト的な物語をでっちあげ、食い物にする連中だ。
糾弾する人々の声(声を返せ)と、
泥棒の思考回路は混じりあわない。背負ってきた価値観が違いすぎるからだ。
『噂と架空の痛みさえ 城壁は越えない』
奪ったものにスポットライトを当てていたら、理不尽な戦争や、言われもなき差別の歴史が姿を見せた。
僕らは誰も殺せはしない。
ルーツも思考回路も違うのだから。それを必要以上に咎める理由も存在しない。
古臭い差別を信仰する大人も、
それを真に受け、存在価値を探し求める子供たちも、ある意味では被害者かもしれない。
価値観の衝突は、誰にでも当てはまるのだから。
※考察のヒントとして、
峠三吉の原爆詩集をここに明記しておく。
わたしをかえせ/わたしにつながる/
にんげんをかえせ/
にんげんの/にんげんのよのあるかぎり/くずれぬへいわを/へいわをかえせ
言い換えれば『(奪われた)生きがいを返せ』ということか。
※球体=安全地帯(だと誰もが思っている、酷く不安定なセーフティネットのこと。排他的、閉鎖的な空間であり、部外者から見ると歪なシステム。
ごく稀に、神聖さを見出すものもいる。ただし、大概の儀式がそうであるように、滑稽でオカルティックである。当事者はそうはいかないが。)
『声を返せ 泥棒は笑っている』で男声と女声が混ざり合う。(前半は男声、後半の「泥棒」~は女声)
ここでの泥棒は、伝説を餌にカルト的な物語をでっちあげ、食い物にする連中だ。
糾弾する人々の声(声を返せ)と、
泥棒の思考回路は混じりあわない。背負ってきた価値観が違いすぎるからだ。
『噂と架空の痛みさえ 城壁は越えない』
奪ったものにスポットライトを当てていたら、理不尽な戦争や、言われもなき差別の歴史が姿を見せた。
僕らは誰も殺せはしない。
ルーツも思考回路も違うのだから。それを必要以上に咎める理由も存在しない。
古臭い差別を信仰する大人も、
それを真に受け、存在価値を探し求める子供たちも、ある意味では被害者かもしれない。
価値観の衝突は、誰にでも当てはまるのだから。
※考察のヒントとして、
峠三吉の原爆詩集をここに明記しておく。
わたしをかえせ/わたしにつながる/
にんげんをかえせ/
にんげんの/にんげんのよのあるかぎり/くずれぬへいわを/へいわをかえせ
言い換えれば『(奪われた)生きがいを返せ』ということか。
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銀のライオンのように孤高でありつつも、どこか冷淡で無関心な男と、感情の起伏が激し過ぎて、アルコールに逃げて浸り続ける女。
深刻な状況であるゆえに、何事も起こらない日常の余白が愛しい。
いつ死んでもおかしくない状況ならば、どことなく死を想起させるこの「窓辺から飛び立つ」という歌詞が、嚙みあうのかもしれない。
彼らが望んでいたのは、普通の人なら当たり前に過ごす、平穏な人生なのだ。
ただ、二人はどうしようもなく、人よりも生き方が下手なだけなのだ。
器用には生きられない。それだけだ。
「ありがちなドラマをなぞっていただけ あの日々にはもう二度と戻れない」
「他人が見ればきっと 笑いとばすような よれよれの幸せを追いかけて」
平穏のようでいて、実は一瞬で崩壊してしまいそうな二人の関係を、一番好きなこの曲に託す。
「つかまえたその手を 離すことはない 永遠という戯言に溺れて」
周りを捨て置いて、二人だけの世界へ逃避する。
そろって、まっ白で甘い「孤独」と言う名の底なし沼に、堕ちていってしまっているようだった。
深刻な状況であるゆえに、何事も起こらない日常の余白が愛しい。
いつ死んでもおかしくない状況ならば、どことなく死を想起させるこの「窓辺から飛び立つ」という歌詞が、嚙みあうのかもしれない。
彼らが望んでいたのは、普通の人なら当たり前に過ごす、平穏な人生なのだ。
ただ、二人はどうしようもなく、人よりも生き方が下手なだけなのだ。
器用には生きられない。それだけだ。
「ありがちなドラマをなぞっていただけ あの日々にはもう二度と戻れない」
「他人が見ればきっと 笑いとばすような よれよれの幸せを追いかけて」
平穏のようでいて、実は一瞬で崩壊してしまいそうな二人の関係を、一番好きなこの曲に託す。
「つかまえたその手を 離すことはない 永遠という戯言に溺れて」
周りを捨て置いて、二人だけの世界へ逃避する。
そろって、まっ白で甘い「孤独」と言う名の底なし沼に、堕ちていってしまっているようだった。
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