男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。太っていて不細工で、明るい―キクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。ちゃんとした大人なんて一人もいない。それでもみんな生きている。港町に生きる肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描き、そっと勇気をくれる傑作。

FoZZtoneは文体が合わないと思ってましたが、見つけました。
「悪気のない世界 楽しめないのかい 踊ろう」
「友達がゴシップ好きなのが嫌で それでも友達だったな」
「皆お前を安心させたいんだよ その心も歪むものだろう」
主人公が思っていたより、世界は温かかった。
0
0件のコメント

北海道で生まれ育った高橋漣は、花火大会で出会った園田葵に一目惚れ。彼女が義父から虐待されていることを知るが、まだ中学生の漣には何もできなかった。それから八年。漣は地元のチーズ工房で働き、葵は東京にいた。 遠い空の下、互いを思いながらも、すれ違いと別れを繰り返す二人。それぞれの人生を歩んできた男女が、再び巡り逢うまでの物語。

昭和が終わり、平成が始まったとき、私はこの世にいなかった。
時代は進化を続けた。繋がりを求める人々で溢れかえった街は、どこか空虚だ。

時代に関係なく人は命を落とす。意思は生者に受け継がれ、新たな命を紡いでゆく。

この紡がれた縁こそが糸だ。 細くて白く、頼りない糸を手繰り寄せる行為。
手繰り寄せるものと掴んだもの、双方の根気が問われる。

この世界は、絶望で満たされているのではない。必要でないもので溢れかえっているだけだ。目を凝らして選び取ってゆけば、必ず答えに結び付く。
0
0件のコメント

捨てたものではなかったです、あたしの人生―。男二人が奇妙な仲のよさで同居する魚屋の話、真夜中に差し向かいで紅茶をのむ主婦と姑、両親の不仲をみつめる小学生、そして裸足で男のもとへ駆けていった女...。それぞれの人生はゆるくつながり、わずかにかたちをかえながら、ふたたび続いていく。東京の小さな町を舞台に、平凡な日々の豊かさとあやうさを映し出す連作短篇小説。

独り、泣きじゃくりながら、
理不尽さにごちている。
誰も見ていないその後ろ。
ひっそり見守っている瞳がある。

生きているだけで幸福なのだ。
無慈悲な世界なのだから、
生きているだけで価値があるのだ。

外側は冷たい風が吹き抜けて、凍えそうだけれど、内側はからだの中のようであたたかい。

毎日誰かが死んでゆく一方、
今日も生きている。

当たり前のように繰り返される残酷な出来事に、目を背けることができるほど強くもなくて。

『きみは息をしている、』
0
0件のコメント

商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。一方、翔子も実家に問題を抱え―。友情とは何かを描いた問題作。第28回山本周五郎賞&第3回高校生直木賞を受賞!

「普通に、幸せになりたい」という人は多い。抽象的とは思うけれど、せめてその言葉を、明るく口にできているのならまだいい。しかし、大抵の人は目に光が感じられない。

「普通」と「幸せ」の自分軸も分からないまま、他人を羨み、恨みすぎてはいないだろうか。
0
0件のコメント

この夜が明けるまで、手を握っているよ。弱ったとき、逃げたいとき、静かに寄り沿う影がいる。暗闇から再生へとつながる物語。

夜と一体化したキマイラの姿とは、どのようなものだろう。
私が想像している化け物の姿ではなく、悪夢にうなされた人々を分け隔てなく包み込む、青黒いベールのようなものなのだろうか。
「眠れ 朝が来るまで」というフレーズと、タイトルがシンクロした。
朝になったら化け物は人になり、元いた場所へ還ってゆく。
「明けない夜は ないさ」。
すべての眠れない人々に、この歌と物語が届いてほしい。
0
0件のコメント
終始鬱屈した感じの曲ですが、ラストに一瞬変化があるところが、似てる。かもしれない。
0
0件のコメント
生命の輪廻、
変わらず争う人間、
それらを見守る火の鳥、
それらにこの曲がぴったりです。
0
0件のコメント
やっと一息つけるねって思ったのもつかの間また僕は走り出す♪

「夢をかなえて嬉しい」より、
かなえた瞬間夢は消えてしまう…というエピソードが衝撃で、この本で一番印象的だった。
まぁ、柔道をきわめた途端慶應への受験勉強を始めた人だからね…

やっぱり、山口さんは本当にずっと走り続けているイメージ。
考えるけど、行動せずに考えるだけ、はないな…

向こうで手招くのは宝島などじゃなくー♪
人懐っこくて優しくて暖かな誰かの微笑み♪
「宝島」…「だれかが」いいって言っているものではなくて、
「自分が」大事にしたいもの…

自分思考は、走りながらみえてくるもの。

観覧車に乗っかった時に目にしたのは果てなく広がる世界♪
そこで僕は手に入れたんだ
遮るもののない果てなく広がる世界♪

日本にとどまらず、バングラデシュ、ネパールで生活したから見えること、外れるフィルターはあるよなぁと…
ちょっと自分で自分の世界の「果て」を決めた気がした…

※※前作3冊、「裸でも生きる」を読んでから、この本を手にとることを推奨します。
0
0件のコメント

キスをして抱きしめられ、初めて普通の状態になれたあの頃。今の私は年下の彼に、昔の自分を重ねてしまう(「試着室」)。私の性を抑圧し続けてきた、私に対して1ミリも動かなくなった彼の性器に、今、私は復讐をした(「ポラロイド」)。他の男と寝て、気づく。私はただ唯一夫と愛し合いたかった(「献身」)。―幸福も不幸も与え、男と女を変え得る愛と結婚の、後先を巡る六つの短篇。

「間抜けな神様が僕らを つがいで飼おうとして
狭い鳥かごに入れたなら今頃 絵にかいたような幸せが
訪れていたのかなぁ?」
と、一番好きな2番のサビが、一番すきな短編「婚前」のその後に通じる。
完璧にクリーンに見えた婚約者の、これまでに見たことがない顔を見て…

育児ノイローゼ、セックスレス…。
子どもという第三者が入らなけば、
比較しなければ、外の世界を知らなければ
→つがいだけ狭い鳥かごに入れたらなら
結婚後も「幸せ」と思えたのだろうか。

話し合ったって何一つ分かり合えないけど
終わりにするって答えだけは同じ♪

遅かれ早かれ、いつかは終わるだろう…という印象が共通していたので、この歌を。
0
0件のコメント
面白い漫画です。上下巻。主役はまさかのだれでも知ってるけど、なにしたのかはよく知らないあの人。この曲がいいと思いました(о´∀`о)
0
0件のコメント

太宰治 -- 津軽の大地主の六男として生まれる。共産主義運動から脱落して遺書のつもりで書いた第一創作集のタイトルは「晩年」(昭和11年)という。この時太宰は27歳だった。その後太平洋戦争に向う時期から戦争末期までの困難な間も、妥協を許さない創作活動を続けた数少ない作家の一人である。戦後「斜陽」(昭和22年)は大きな反響を呼び、若い読者をひきつけた。(青空文庫図書カードより)

一度死を覚悟した者にしか作れない作品がこの世にはある。
「その後僕は年をとったり、二度と会わないと分かっている人と約束をしたり、世界から目を伏せられた幸福にも出会ったりするのだった。
そして、I LOVE YOUとも、歌った。」
名作と名曲の対位法として、このBGMを献じる。
0
0件のコメント

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに——「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!

殺し屋たちの競演に目が行きがちですが、この小説のメインテーマは「喪失と再生」にあると思っています。鈴木が愛する人を失い、堕ちる所まで堕ちた後、いかにして光を見つけるのか。

もちろん、この物語の結末の"解釈"が分かれているのは知っています。そもそも、蝉や鯨も、鈴木の脳内にしかいないのでは?とすら思えてくる。ただ、殺し屋たちの戦いが幻であろうと、彼が妻と「大量の料理」に戦いを挑んだ思い出だけは、永遠であってほしい...
0
0件のコメント

どうにもしっくりこない人がいる。スーツ姿にリュックで出社するあの人、職場でノンアルコールビールを飲むあの人、恋人を「相方」と呼ぶあの人、休日に仕事メールを送ってくるあの人、彼氏じゃないのに“彼氏面”するあの人...。古い常識と新しい常識が入り混じる時代の「ふつう」とは?スッキリとタメになる、現代を生き抜くための必読書。

「電車の中でリュックをおろさない人」など、「モヤモヤするあの人」についてのエッセイなのだけど。
「Mr.childrenの『LOVE』は『彼氏面男子』の歌」に、おお、と感動するほど納得してしまった。
私にとってこの本=彼氏面男子=Mr.children「LOVE」しか残っていない・・・
0
0件のコメント

もし世界中の人々が半径5メートルの“すぐそば”を幸せにすることができたなら、この世界は一瞬で幸せに溢れた世界になる。すぐそばを幸せにする人間関係トレーナーによる、これからの時代を生きる家族の新しいバイブル。

始めは「直球すぎる!」と敬遠していた曲ですが、この本と合わせて聴くと、心のミットにパシッと収まるようになりました(打たんのかい)。「大切な人」「素敵な人」という前提を持って共に過ごすと、より愛しさが育っていく。あ~、そういうことか・・・。リリース当時は高校生だったので、余計なものを削ぎ落としたシンプルな愛を、理解できなかったのかもしれません(笑)。
0
0件のコメント

雨の降りしきる港湾地区。埋め立て地に置かれた冷凍コンテナから、十四人の男女の凍死体が発見された!睡眠薬を飲んだ上での集団自殺と判明するが、それは始まりに過ぎなかった―。機捜所属の女性刑事クロハは、想像を絶する悪意が巣喰う、事件の深部へと迫っていく。斬新な着想と圧倒的な構成力!全選考委員の絶賛を浴びた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

事件はその異常性を披露するかのように自ら姿を現した。
【冷凍コンテナから発見された14体の凍死体】【その事件に挑む女性刑事】
事件の謎に迫る緊迫した雰囲気と作品全体の質感にマッチしているんじゃないかなーと。
0
0件のコメント

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが...。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。

他の誰かの正解は君の答えじゃない。
それぞれの複雑な数式の答えはきっともう君も出てるんだろう。
0
0件のコメント

故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。

読みごたえのある熱い本でした。登場人物が良くて、現実にいるなんてビックリしました。雰囲気でこの人がうかびました(*´∀`)
2
2件のコメント
アイヌの雰囲気っぽいです!
0
返信する
ありがとうございますー(о´∀`о)
0
返信する

23年前の夏、失踪した親友は何を求め、何を失ったのか――

尚が人生の理不尽に出会ったのは、15歳ではなく12歳のときだった。ランドセルに土曜日の時間割りを詰め込んで、金曜日に忽然と姿を消した尚。優しい少年はなぜ大好きなお母さんと弟を置いて姿を消さなければならなかったのか。「いつの時代も悲しみは避けては通れないけれど 笑顔を見せて今を生きていこう」
0
0件のコメント

この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

1984年の殺伐とした雰囲気と、bjonsのポップの中に狂気を感じる曲調がベストマッチで優勝しました。(もし合わないと感じた場合には、二重思考を用いてお楽しみください。)
2
2件のコメント
二重思考の使い方がオシャレすぎます
1
返信する
@ひかる お褒め頂きありがとう御座います🙇‍♂️
1
返信する

この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

ワケノワカラナイモノヲ恐怖スル脳ト/知覚サレタ心臓ノ拍動
ーーー失神
0
0件のコメント