本藤安樹

めっちゃ本を読んでいる。よくしゃべるおんなの子。大学院生。格闘家なのでかわいい顔をして悪大漢をはっ倒せる。icon:以水めっか(@IsuiMecca)

ある朝目ざめると青年ザムザは自分が1匹のばかでかい毒虫に変っていることに気づいた。以下、虫けらに変身したザムザの生活過程がきわめて即物的に描かれる。カフカ(1883‐1924)は異様な設定をもつこの物語で、自己疎外に苦しむ現代の人間の孤独な姿を形象化したといえよう。20世紀の実存主義文学の先がけとなった作品である。

言わずと知れたカフカの有名な短編。岩波文庫の翻訳は親子で行われているところもエモいですね。変身は翻訳によって印象が色々と異なりますが、そもそもカフカには常にマックス・ブロートの影がちらつくので、なんとなく永遠に本体の見えない不気味さがあります。

ザ・ピンボールズの「毒蛇のロックンロール」は気持ちのいいメロディにねっとりとした歌詞がからみついてムズムズする一曲。

みんなでムズムズしましょう。
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時は中世、シャルルマーニュ大帝の御代、サラセン軍との戦争で数々の武勲を立てた騎士アジルールフォ。だが、その白銀に輝く甲胄の中はからっぽだった。肉体を持たず、意思の力によって存在するこの“不在の騎士”は、ある日その資格を疑われ、証を立てんと十五年前に救った処女を捜す遍歴の旅に出る。付き従うは過剰な存在を抱えた従者グルドゥルー。文学の魔術師カルヴィーノが人間存在の歴史的進化を奇想天外な寓話世界に託して描いた“我々の祖先”三部作開幕。

"con te partiro"は英語歌詞だと"time to say goodbye"と別れを連想させる歌詞になってますが、本来は「君とともに旅立とう」という旅立ちの歌だそうです。

『不在の騎士』はイタリアの「文学の魔術師」イタロ・カルヴィーノの傑作ファンタジー。軽やかに進む冒険と戦い、そして恋。

曲の歌詞が示す「旅立つ2人」というのはアジルールフォとグルドゥルーか、あるいはランバルドとブラダマンテ、もしかするとトリスモンドとソフローニアかもしれませんね。
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ベルリン存在のビジネスマンのゲルマンは、プラハ出張の際、自分と“瓜二つ”の浮浪者を偶然発見する。そしてこの男を身代わりにした保険金殺人を企てるのだが...。“完全犯罪”を狙った主人公がみずからの行動を小説にまとめ上げるという形で書かれたナボコフ初期の傑作!

自分とよく似た容姿を持つ浮浪者の男と出会い、保険金殺人を企てる男の話です。ナボコフ流の叙述トリック。

曲によって物語が、また物語によって曲が少し変化する気がしますね。
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血も凍る暴虐に見舞われた故郷から秘密を抱えて脱出したウィグル人亡命団と、彼らを取材中のジャーナリスト仁科曜子が、白昼の東京で襲撃された。中国による亡命団抹殺の謀略だ。しかし警察は一切動かない。絶対絶命の状況下、謎の男が救いの手を差しのべる。怜悧な頭脳と最強の格闘技術をそなえた彼の名は、景村瞬一。冒険小説の荒ぶる魂がいま甦る。疾風怒涛のノンストップ・アクション。

ヒギンズの『鷲は舞い降りた』はわたしが高校生のときに何度も読み返した本です。ドイツの空挺舞台がチャーチルを暗殺しようとする物語。まず隊長のクルトがカッコいい。そしてリーアム・デヴリンもカッコいい。最高にアツい小説。

そしてハロウィーンの「eagle fly free」……安直ですが、もうこれでしょう。

読んでください。そして聴いてください。わかるはずです。
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下城の太鼓が鳴ると、いそいそと家路を急ぐ、人呼んで「たそがれ清兵衛」。領内を二分する抗争をよそに、病弱な妻とひっそり暮してはきたものの、お家の一大事とあっては、秘めた剣が黙っちゃいない。表題作のほか、「ごますり甚内」「ど忘れ万六」「だんまり弥助」「日和見与次郎」等、その風体性格ゆえに、ふだんは侮られがちな侍たちの意外な活躍を描く、痛快で情味あふれる異色連作全八編。

さまざまなコンプレックスを抱えた侍たち、実は彼らは剣の達人だった……という要約すれば実に陳腐な短編集ですが、そこは藤沢周平の筆致、丁寧に温かく人間を描いています。

尺八の音色だけでないところが選曲のこだわりポイントです~
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これ、読了できませんでした。いや、もう辛くて辛くて。これほどの悪はわたしにはまだ受け入れがたいみたいです。
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九州制覇、文禄・慶長の役と、後半生を常に戦場で過ごしてきた薩摩の太守・島津義弘は、政局を読み取り、敵の作戦を察知する才に長け、大胆な攻撃で敵を打ち破る戦略家として、内外に恐れられた。小心者の徳川家康、官僚主義者の石田三成、保身に走る兄・義久という思いきった人物設定で、戦国武将の内面に鋭く迫り、現代の指導者たちにも熱い共感を呼んだ大作。柴田錬三郎賞受賞。

鬼島津と呼ばれた島津義弘。関ヶ原での「島津の退き口」は有名ですが、この小説では彼の人間としての弱さや葛藤も描かれます。

「丸腰の命を今、野放しに突っ走ろうぜ」という歌詞など、非常によい組み合わせだと思ってます。自信あり。
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革命はお祭りだ
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