ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。彼は、二人の女性を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けていた。調べを進めるほど、事件の異様さにのみ込まれていく「僕」。そもそも、彼はなぜ事件を起こしたのか?それは本当に殺人だったのか?何かを隠し続ける被告、男の人生を破滅に導いてしまう被告の姉、大切な誰かを失くした人たちが群がる人形師。それぞれの狂気が暴走し、真相は迷宮入りするかに思われた。だが―。日本と世界を震撼させた著者が紡ぐ、戦慄のミステリー!

クライマックスで<僕>は「小説家にはなれないとわかりました」と語る。裏を返せば、彼が遭遇してきた人物は皆、カリスマ的な小説家になれる<領域>にいるのかもしれない。
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27年間兄だと信じていた男は、本当の兄ではないのではないか―。全盲の男・村上和久は、兄の正体に迫るべく真相を追う。

WINOの曲の中ではけっこう重いものです。でも、主人公が盲目であるということから着想を得てあえて択んでみました。読むと感情が揺さぶられますね。
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面倒臭くて痛々しいけど憎めないワセジョと、5人の女子の等身大の物語。

酒を飲めば男と議論し、
ゆるふわ女子に中南米の歴史を説き、
元彼に新しい女ができたら、「お幸せに!」と言いにいく痛いまでの負けず嫌いというかある意味「男らしく」あろうとする、主人公…
何度読んでも自分に重なるが、常に何かと闘っている感じ。
「仮想敵みつけそいつと闘ってた」
パワフルな主人公とパワフルな歌に♪

「孤独がいちばんの敵だった」
さみしいからって誰かと付き合うことはしないよ!という主人公の口癖、私も呪文のようにとなえている。
そりゃ孤独はつらいけど、孤独とも闘っちゃうんだぜ。

「私の彼氏より男らしい」(私もよく言われるぞ?)と言われる「強い」女に憧れているけれど
ただただ「強くなろう」と弱さを隠しきれない不器用さ。
それでも「『若かった』で片づけたくないくらい この胸の中でキラキラ輝いている大切な宝物」
不器用さも含めて、主人公の、そして己の負けず嫌いと馬力を愛しているぜ!!!
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

この曲は村上春樹のラジオで知りました。
バイオリンの「鈴木メソッドトナリゼーション」という練習方法について語る歌詞。ほとばしるセンスの上に成り立つなんとも理解し難い1曲。
もしあほんだらの神谷さんがアーティストだったら、このぐらい訳の分からない曲を「だってこんなんオモロイやん!」なんて嘯いて、このぐらいカッコよく作ってしまうのではないかと思います。
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ぐちゃぐちゃスプラッターなホラーです。すごく驚くしかけがありますよ。怖い曲がいいと思いました。
( ;∀;)
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――ぼくを満たしてくれるものは、あのあつい肌と肌とのふれあい――。妖しい魅力を纏った少年、ジルベール・コクトーは抱かれることでしか心満たされず、威厳あるラコンブラード学院においても退廃的な生活を送っていた。あるのは、孤独だけ……そんな中、学院に1人の転入生がやってくる。セルジュ・バトゥール――貴族の父とジプシーの母の血を引き、黒髪ととび色の肌をした転入生。眩いばかりの純粋さで周囲を魅了する一方で、彼もまた埋めがたい孤独を抱えていた。共に孤独を抱えながら、対照的な2人は、傷つけ傷つきながらも交差する。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン

家柄が良く品行方正なセルジュと劣悪環境に生きた、ひねくれ者で妖艶なジルベール。真逆な人生にある二人の美少年愛。
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トァンの目の前で、突然みずから命を絶ったキアンと、同時刻に世界中で多発した自死事件。調べを進めていたトァンは、それらの陰に、13年前に死んだはずの最愛の友人、ミァハの姿を見る……。

アレを幸せと呼んでいいのかという葛藤をちゃんとbgmでもつけたいですよね。
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死刑廃止の国際的な趨勢に反し,死刑を存置し続ける日本.支持する声も根強い.しかし,私たちは本当に被害者の複雑な悲しみに向き合っているだろうか.また,加害者への憎悪ばかりが煽られる社会は何かを失っていないだろうか.「生」と「死」をめぐり真摯に創作を続けてきた小説家が自身の体験を交え根源から問う.

私は死刑制度に賛成だ。世の中には、人の痛みが全く分からない人間がいる。彼らのために幾ら時間を割いても無駄だ。ただ人権を理解するだけではどうにもならないのだ。それを「一方的な暴力」と呼ぶならば構わない。純粋悪は確かにあるのだから。
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雨宿りをする彼女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。初期の大きな、そして力強い一歩となった、鮮やかなボーイ・ミーツ・ガール・ミステリをふたたび。書き下ろし短編「花冠の日」巻末収録。

米澤先生は、けっこうちくっとするので、この曲が思い浮かびました タイトルもあってる気がします(*´ω`)
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箱に納められた左手首には古い傷が無数に残り、指がない。その指は手首が切断される何年も前から少しずつ切り落とされていた。次々と現れる人体の一部。その近くにいる者は、抗いがたい望みを抱く。「欲望は伝播するんだよ」と言って老刑事は闇へと消えた。そして―。日本ホラー小説大賞からデビュー、2006年江戸川乱歩賞受賞の新鋭による、世界を揺るがす驚愕のホラー文学。

痛みは消えないままでいい
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上弦の参・猗窩座と対峙する炭治郎と冨岡。その圧倒的な力に対し防戦一方の二人だが、熾烈を極める戦いの中、炭治郎は父親から教えられた「透き通る世界」の境地に到達する! 炭治郎の剣は果たして猗窩座に届くのか…!?

『黄泉竈食を行った』
『俺は数多の罪を犯した』
『肝心な時に守れなくてごめん』
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いろんなミステリーにあてはまる曲なのですが、この本が、ぽん、と頭にうかびました
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最強の殺し屋は――恐妻家。 殺し屋シリーズ最新作!

主人公は「けんかをやめたい」と思っている。「目には目を歯には歯を」(歌詞)という殺伐とした世界からは足を洗いたい。「慣れかけている灰色の毎日」に終止符を打ちたい。しかし「簡単なスタート」「困難なエンド」とあるように、足を踏み入れるのいつの間にかでも、そこから抜け出すには大いなる決意と代償を必要とする。
「けんかをやめたい」理由、そして代償を払ってでも守りたかったものとは。
これは一人の男のけんかのやめかたの物語。
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四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女―。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。“入り口の石”を見つけだし、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか?海外でも高い評価を受ける傑作長篇小説。

幻想的なメロディと、
歌詞がどことなく作中の「海辺のカフカ」と通じるような。
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(ポトラッチで)あなたが私にくれたもの♪
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秘密を抱え、彼は彼に会いに行く。あの雑木林の向こう、古書店「無窮堂」まで。新進気鋭の女性作家が描く「罪」と「再生」の青春小説。

真志喜と瀬名垣の関係性そのままの曲
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〈私〉の意識の核に思考回路を組み込んだ老博士と再会した〈私〉は、回路の秘密を聞いて愕然とする。私の知らない内に世界は始まり、知らない内に終わろうとしているのだ。残された時間はわずか。〈私〉の行く先は永遠の生か、それとも死か? そして又、〔世界の終り〕の街から〈僕〉は脱出できるのか? 同時進行する二つの物語を結ぶ、意外な結末。村上春樹のメッセージが、君に届くか!?

物語の重要な鍵を握る曲ダニーボーイ。終盤この曲を聴きながら読み返したらあまりの美しさに鳥肌が立ち涙腺が緩んだ。
この小説は自分の人生観を変えてくれた。少なくとも「世界の終わり」が存在することを教えてくれた。もう一つ、自分が住める世界があるというだけでも随分と救われる。
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海辺のお弁当屋で働くちひろさん。常連さんに好かれ、町にすっかり溶け込んだ頃、ふと……。

『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』のアルバムの中では『イノチミジカシコイセヨオトメ』がすごい好きですね。自分のテーマみたいな。物語でいうと、『ちひろさん』っていう漫画が合いそう。街のお弁当屋さんで働いている元風俗嬢の美人な女性の話。ちひろさんというより、ちひろさんが居た世界にこういう女の子が居たような気がする。
ーカリスマ書店員・新井見枝香
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朝ドラのまんぷくでも流れたこの曲。
軍歌としてよく歌われましたが、その理由は現状が大変ですが気持ちは明るくという趣旨。

今回の作品は、気持ちが落ち込む私が、少女の蜜柑によって、一時でも気持ちが晴れる。

その変化を重ね合わせました。
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あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

彼女は護ろうとした。
自分のせいで誰かが傷つくのが怖くて。だから彼女は物語に自らの命を与えて世界を創った。
悪意と鈍感さが招く悲劇から、自分と同じ道を歩む人間をなくすために、選ばれた七人を手元に置いた。
新しい希望を掴むために、彼女は自らの命を犠牲にした。
彼女の遺志は新たな人間に受け継がれることだろう。
そう、かつて過ちを犯した者に。
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