うぐはら 小野正嗣 森のはずれで あらすじを読む 異国の森の小さな家で、幼子と二人きり、妻を待つ。森から声が聞こえる、奇妙な住人が訪れる、妻は戻らない...三島由紀夫賞受賞作『にぎやかな湾に背負われた船』から四年、小説の新たな可能性を切り拓く傑作短編小説集。 ACIDMAN 赤橙 劇薬を撒いて植物たちを救おうとした男の子は、善意だけで行動したのだろうか。 憂鬱そうに笑いながら橙色の砂を巻いた彼は、劇薬を撒いた挙句自らに振りかかって息絶えた、あのギザギザの歯の少年に似ていた。 金色や銀色の幾筋もの光の輪が、通路を塞ぐように、森を照らしている。 死者を弔い、憐れむように。 1 0 0件のコメント 送信 シェア 作家 本のタイトル ACIDMAN 赤橙 その本に音楽をならそう。 今すぐ投稿する