妻の浮気が先か、それとも僕の失職が原因か?ともあれ僕は、会社を辞め離婚した。顔面至上主義のプレイボーイ津田と、別れてもなお連絡が来る元妻、そして新しい恋人...。錯綜する人間関係と、男と女の行き違いを絶妙な距離感で描く長嶋有初の長篇。斬新な構成と思わず書きとめたくなる名言満載の野心作。

『なべてこの世はラブとジョブ』!
いい年した男の、情けなくも笑えるモラトリアムを、追体験してみては。男女関係をパラで走らせちゃいけません。人として最低ですから。
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『スモールワールズ』を超える、感動の最高傑作 たった1人の、運命に出会った 古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。 彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。 どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。 運命に導かれ、運命に引き裂かれる ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語

「消えない悲しみも綻びもあなたといれば 
 それでよかったねと笑えるのがどんなに
 嬉しいか」
という歌詞が、結珠と果遠が互いに向ける感情をこれ以上ないくらい表していると思う
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幼時にキリスト教を信仰し、のちダダイストとして登場、自由を求めて絶望を知り、伊藤野枝と結婚し数年で離婚、尺八を吹き各地を流浪の末、巷間に窮死した辻潤(1884―1944)。後年大杉栄の元に行った野枝との回想「ふもれすく」を始め、著作集『浮浪漫語』『ですぺら』『絶望の書』等と未収録エッセイより、小説「三ちゃん」を含む二十五篇で構成。詩人の魂を持つこの無類の思想家の現代的魅力を伝える。

ふらふらと浮浪するルンペン・インテリゲンチャにはビリビリな音でひとつ。ダダだダダだ、ゲージュツなんて知らねーよ、犬にでも食わせとけ。栗原康も言ってんだろ、はじまりのない生をいきろ。

わかったら、感染型不感症パンデミックの電脳空間から出て、草と土の香りを嗅いでこい。
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神の仕掛けか、悪魔の所業か。地獄のバトルが今、始まる。

人間が将棋の駒にされて、バトル7回戦…の小説。
「出口を探しているんですか~僕はなぜ血を流してるの?」と、突然戦いに、異次元の世界に放り込まれたこわさ。

「AとBにXYZも交差するよ この絡まった三次元が現実」
平面だけでなく、四方八方から敵が攻めてくる様子と重なった

「そんな理想と違う~」は主人公が恋人と喧嘩したシーンとシンクロし。
「ずっと探してるよ 君を愛してるよ」と主人公の恋人への気持ち、そして歌のラスト
「そこで何してるの僕は何故涙流してるの」が、
小説のラストの切なさとぴったり。

タイトルも含め、この歌は残酷なまでにしっくりくるかと
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人間にとって「許し」とは何か?今日もっとも切実なテーマを鋭く問う会心の代表作。

辻口家の人間達を通し原罪、贖い、赦しについて考えてゆく。
辛く厳しい環境の中、陽子は明るく振る舞い続けた。
彼女の凍てついた心は何をもって癒されるのか。癒しはあるのか。彼女が辿り着く先は何か。
- みーにゃ୨୧©居眠り姫
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一緒に暮らす認知症のじいちゃんが、交通事故に遭い意識不明となる。しかも車を運転していた人から損害賠償請求をされてしまった。「絶対におかしい!」と憤る少年は、自分で調べはじめる。真実は見つかるのか?みんなは、何を守っているのか?

曲「awakenings」
夜明け。目覚め。
映画「レナードの朝」の原題でもある
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

大切なものは目に見えない。何かに擬態したものばかり。
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中2の夏の終わり、転校生の「僕」は不思議な少女と出会った。誰よりも美しい彼女は、なぜか「キヨコ」と呼ばれてクラス中から無視されている。「僕」はキヨコの存在が気になり、あとを尾行するが...。少年時代のひたむきな想いと、ままならない「僕」の現在。そして、向日葵のように強くしなやかな少女が、心に抱えた秘密とは―。メフィスト賞受賞の著者による書き下ろし。心に刺さる、青春の物語。

「優しい言葉の雨に濡れて 傷は洗ったって傷のまま」
拭うことのできない穢れを背負って、教わらなかった普通の生き方を夢見て強かに生きる少女の話。
大人は万能じゃないし、覚悟のない救いの手は他人事でしかないと知って何も出来なくなってしまう無力な少年が、
それでも少女の手を取ってやりたくならずにはいられない、愛しい若さが勇気をくれる作品だと思います。
読んでいる間、どの登場人物の背景にも頭の中でこの曲が流れていました。
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もっとも禍々しく貧しい主人公。
自分をブスだと勝手に思い込んだ推理劇
- 嶋根 涼
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春は待ち遠しい。冬は名残惜しい。

季節が巡る度に喜怒哀楽を更新するオレたちは、一生青春だ。
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なんでおまえはボクシングやってんの? 自分の弱さをもてあます二十一歳のプロボクサーが拳を世界と交えたとき。

1Rは芥川賞、純文学なので読みにくそうに思われるんだけど非常にドライブ感があって、深い意味を考えなくても流れを追うだけでも楽しめるのが気持ちいいですね。『しき』もクリープハイプっぽい。町屋さんの小説は全体的にクリープハイプと合うと思いますね。
ーカリスマ書店員・新井見枝香
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50年前、出版社で出会った三人が人生を賭けて求めたものとは―昭和・平成から未来へと繋ぐ希望を描き切る。

「何かが終わる、と妙子は思った。次第に壊されていく山荘の姿は、何か大きな生き物の終わりのようにも見えた」(P.332)
終わりの始まり、それが1969。
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見た目も中身もどでかい本でした。しかも話はさらに続編に続きます。この人が似合うかなと思いました(*´∀`)
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東京ではない海の見える町で、亡くなった父の遺した喫茶店を営むある一家に降りそそぐ奇蹟。若き直木賞受賞作家が、学生時代最後の夏に書き綴った、ある家族が「家族」を卒業する物語。

真実を受け入れ、新しいスタート。父の引いたライン越え、夜空に煌めくスターと。
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ルクレチア・ボルジア、カトリーヌ・ド・メディチ、マグダ・ゲッベルス、則天武后……内なる魔性の命ずるまま、愛欲に身を焦がし、殺人と破壊を繰り返す十二人の女たち。権力欲に取り憑かれて悪逆無道のかぎりを尽くした彼女たちの生涯を紹介しながら、悪女とはなにかを問う。著者一九六〇年代の代表作!

血なまぐさいホラー本?にハラハラ・ドキドキ!しかも解説が美輪明宏様。あな、おそろしや〜!(笑)ホラー×狂気と言うことで、この曲が浮かびました♪
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感涙のファンタジー、戦慄のミステリ、胸を打つ恋愛小説、そして「しゃばけ」スピンオフ!「十年」をテーマにしたアンソロジー。

この曲がふと浮かびました。
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最強の殺し屋は――恐妻家。 殺し屋シリーズ最新作!

BGMeetingの選曲です。
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"全然つかめないきみのこと
全然しらないうちに
ココロ奪われるなんてこと
あるはずないでしょ"

初期のえりか→久住への気持ちに似てるなと。
※1巻がどうやっても出てこなかったので2巻
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十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

綾辻行人さんの作品にどの音楽が相応しいのか考えてみました。不穏な空気が漂うモノを択んでみました。
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僕たちは笑う。カメラに向かって。将来この写真を見る自分たちに向かって。
――木漏れ日に泳ぐ魚

言葉に直せない全てを紙飛行機みたいに
あの時二人で見つめたレンズの向こうの世界へ
投げたんだ
――記念撮影
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