最愛の母静子を自死で亡くした娘、有紀が人を愛する意味を取り戻すまでの物語に胸が痛くなりました。
美しい日本の四季の花と共に穏やかに語られる中で、有紀が少女から女性へと成長する姿はまさに本のタイトルの通り、シズコズ・ドーターだと思います。
静子の娘としての有紀。深い悲しみを癒すものもやはり人間の愛だと感じました。

静子が亡くなってからの有紀の心はどのような感じだったのかと考えながらこの曲を選びました。
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この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

杉本一文原作表紙の女性の顔に稲妻が光るとこのフレーズが響いてくる。実写化ではビートルズ主題歌担当だったが、原作から読むとどうしてもライディーンのイメージが強い。
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クラスで上位の「リア充」女子グループに属する中学二年生の小林アン。死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。家や教室に苛立ちと絶望を感じるアンは、冴えない「昆虫系」だが自分と似た美意識を感じる同級生の男子・徳川に、自分自身の殺害を依頼する。二人が「作る」事件の結末は―。少年少女の痛切な心理を直木賞作家が丹念に描く、青春小説。

不安定がゆえに死を望む。
中二病と一言で括ることは簡単だが、
そう簡単に言いきれないもどかしさがある。

心の葛藤、どす黒い死への渇望。
人間であることを辞めたい人間の、愛情と静かな狂気。

登場人物も、読者も、
ともに狂ってしまうことを止められない。

なぜだろう。
どうしてこんなにも彼らが愛しいのだろうか。
世間的に良いことなんて、何もしていないのに。
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この街の夜は、誰もが主役です。都会の夜の優しさと、祝福に満ちた長篇小説。

同名タイトルでアートワークからぴったりだと思います。
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『チルドレン』から、12年。家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちと、罪と罰の物語。

やさしいけどやるせない、やるせないけどやさしい。ラスト1ページの後にイワンのようなやさしさが広がっていて欲しい。
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ごく普通の家庭の生々しい現実を強烈にえぐり出した、 珠玉の連作集。

どちらにも夜、花というキーワードがピッタリハマった。
〈僕の目 ひとつあげましょう だからあなたの目をください
まだ見たことのない花 新しい季節を探してた〉

目は芽とも言い換えられる。可能性に満ち溢れている芽。それを子どもとして、代わりに目を差し出す。見張る、見つめる、見直すなど、子育ては目を使う機会が多くある。目から芽を育てる。そんな感覚でピッタリだと感じた。
新しい季節は良い言葉だなと思う。章の終わりには明るい気持ちになった。もがきながら、悩みながら、新しい季節を見つけたときの彼らの幸せを願ってやまない。
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人も世界もすべて形が変わってしまう話で、異様さに圧倒されました。こういう曲が似合うかなと思いました(*´∀`)
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片田舎に暮らす少年・江都日向は劣悪な家庭環境のせいで将来に希望を抱けずにいた。そんな彼の前に現れたのは身体が金塊に変わる致死の病「金塊病」を患う女子大生・都村弥子だった。彼女は死後三億で売れる『自分』の相続を突如彼に持ち掛ける。相続の条件として提示されたチェッカーという古い盤上ゲームを通じ、二人の距離は徐々に縮まっていく。しかし、彼女の死に紐づく大金が二人の運命を狂わせる―。抱えていた秘密が解かれるとき二人が選ぶ『正解』とは?

''雪が綺麗と笑うのは君がいい''
「ああ、エト。君はつくづく正解だなぁ」

- アル@読書垢
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11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎...。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。「階段島」シリーズ、開幕。

彼が別れた彼と、彼女が別れた彼女が、別の場所で出会ってしまう。そこにこの曲とのリンクを感じました。

また、理由もなく、ピアノが似合う小説だと思いました。
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連続ドラマ化作品! 日本テレビ系 土曜10時 7月スタート 波瑠、伊勢谷友介、吉沢亮、風間俊介、高橋メアリージュンほか豪華キャスト出演! ――え、半年以内に結婚しないとクビ!? 寿退社した日に、婚約破棄された黒木さやか(29)に、ブランド大好きドS編集長が与えた仕事は期限6か月の婚活だった。 エルメス、ルイ・ヴィトン、ルブタン……、高級ブランドの戦略で突き進むノンストップラブコメ!

結婚して寿退職!となったはずなのにまさかの婚約破棄され、出戻りした仕事は婚活についてコラムを書くこと!
ひたむきに頑張る主人公を応援したい曲。
ハラミちゃんの力強いピアノが主人公の強さを表してると思いました。
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ある朝目ざめると青年ザムザは自分が1匹のばかでかい毒虫に変っていることに気づいた。以下、虫けらに変身したザムザの生活過程がきわめて即物的に描かれる。カフカ(1883‐1924)は異様な設定をもつこの物語で、自己疎外に苦しむ現代の人間の孤独な姿を形象化したといえよう。20世紀の実存主義文学の先がけとなった作品である。

言わずと知れたカフカの有名な短編。岩波文庫の翻訳は親子で行われているところもエモいですね。変身は翻訳によって印象が色々と異なりますが、そもそもカフカには常にマックス・ブロートの影がちらつくので、なんとなく永遠に本体の見えない不気味さがあります。

ザ・ピンボールズの「毒蛇のロックンロール」は気持ちのいいメロディにねっとりとした歌詞がからみついてムズムズする一曲。

みんなでムズムズしましょう。
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出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!

"君が燃やす想いは次の何かを照らすんだ"
言葉を愛する者たちが、周囲を巻き込み「辞書」という作品を作り出す。
完成した瞬間から古くなってゆくにも関わらず、言葉という生き物を生きながらえさせるために腐心してそれを編み、次の世代へとバトンを繋ぐ。
完成するからこそ終わりなく続いていく舟に魅せられた者たちの物語。聴いてください、星野源『Continues』。
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就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。

タクト
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河合譲治は君子と呼ばれるほど真面目な男だが、カフェーの女給をしていた15歳のナオミを見初める。自分の家にひきとって育て、やがて結婚するが、ナオミは次第に奔放な性格を現わすようになる。小悪魔的な女の奔放な行動を描いた谷崎潤一郎の代表作。成長するにしたがい次第にナオミは本性を現わし、金使いは荒く、奔放な性格で何人もの男と淫乱に付き合うようになる。しかし最後に男はナオミに屈服し、実家の財産を処分し奴隷のようになってしまう。何度も映画化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。

椎名林檎の音楽のレトロさとハイカラさ。
どことなく日本の古いイメージを残しつつ、洋風も入ってくるバック音楽は、混沌とした明治の世を思い浮かべさせてくれます。
妖艶な歌詞もナオミの心情のように思えます。
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一枚の絵が世界を変える――原田マハが描く最高のアートエンタテインメント

「計画を始めようぜ」。名もなき声に誘われて、彼は絵筆を握って世界を変えようとする。カラフルな絵の具の筆跡と混じりあった土色のキャンパス。白く浮き彫りになったAの文字。それまで存在していなかった新たな作品が生まれた瞬間。ジャクソン・ポロックの魂と難読症の少年の魂が重なる。溺れないで。さあ、早く君の声を聞かせてくれ。
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どんでん返しの連続で、楽しかったです。この人が似合うかなと思いました(*´∀`)
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「被害者女児死亡」―世紀の大誤報を打ち、飛ばされた3人の記者。7年後、児童連続誘拐事件が発生する。さいたま支局の関口豪太郎はかつての事件との関連性を疑い、本社の遊軍記者・藤瀬祐里は豪太郎の応援に合流し、整理部員となった松本博史は冷めた目で静観する。警察も、目撃者も、記者も上司も嘘をつく。しかし豪太郎は、絶対に諦めない。記者歴20年の著者が書き下ろす感動の社会派エンタメ!!

常識すら超え、ロックな報道を。THIS IS HOW WE JOURNALな小説。「お前、ジャーナルだな」は流行らせていきたい(笑)。ちなみに浦和レッズファンの方にもオススメ。
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1995年、神戸市長田区。震災で両親を失った少女・丹華は、兄妹とともに医師のゼロ先生に助けられる。復興へと歩む町で、少しずつ絆を育む一家を待ち受けていたのは、思いがけない出来事だった―。『楽園のカンヴァス』の著者が、絶望の先にある希望を温かく謳いあげる感動作。

誰よりも人を信じ切った彼女は、誰にも到達できない所まで羽ばたいていった。

可能性を信じれば、どこへでもいけるのだ。

大切な人を失って、兄妹ごと孤児になって、養子に貰われて、クラスの子達から貧乏であることを笑われたとしても。

彼女のように、全てを信じきるなんて難しいけれど、可能性はゼロじゃない。

彼女は誰よりも勇気と希望を信じた女神なのだから。
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田中花実は小学6年生。ビンボーな母子家庭だけれど、底抜けに明るくたくましいお母さんと、毎日大笑い、大食らいで生きている。この母娘を中心とした日常の事件を時に可笑しく、時にはホロッと泣かせる筆致で鮮やかに描ききる。「12歳の文学賞」史上初3年連続大賞受賞。5編からなる連作短編集。圧倒的小説デビュー作。

「中学生が書いたとは思えない」「お母ちゃんのキャラが最高」...いや、私が言いたいのはそんな紋切り型の感想じゃない!さぁ言うぞ、心をこめて言うぞ!悩める人々を呪縛から解き放つために(←何様)

よし、せーーーの!
「泣いてもいいーんだよー」もとい「食べてもいいーんだよー」!!無理なダイエット、ダメ、ゼッタイ。
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毎夜、午前一時にバーに現われる男。投函されなかった手紙をたったひとり受け留め続ける郵便局員。植物になって生き直したいと願う青年―狂おしいほどに愛を求めながら、満たされず生きてきた彼らの人生に、ふいに奇跡が訪れる。抗えないはずの運命に光が射すその一瞬を捉えた、著者史上もっともやさしい作品集。魔性の50 Stories。

鬱蒼と生い茂る、木々の香りに圧倒されながら、私は森の中にいる。虚像と実像が合わせ鏡のようになった世界だ。

教団x、銃、そして何もかも憂鬱な夜に。
それらの鍵となったモチーフたちがちりばめられているのは偶然ではない。

絶えず不穏と暴力的な愛情が垣間見えては消える。
まるで、昔読んだおとぎ話みたいだ。

最後には私も、プラスマイナスゼロになって、ガラスみたいに透明になって消えるのだろう。

人がいなくなったあとに夢だけが取り残されたような世界が、ここには存在する。
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