『しき』は高校生がダンスをする物語なんですけど、その感じとかもダンスの曲そのものじゃなくて、それを経験する高校生たちの流れるような物語。合いそうなのは『手と手』かな?『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』のアルバムそのものが合う感じもしますね。
ーカリスマ書店員・新井見枝香
詩人の死の謎を追う僕の孤独な探偵行 気鋭が描く謎と祈りの物語 とある地方都市で、「将来的に、詩を書いて生きていきたい人」が参加条件のSNSコミュニティ、『現代詩人卵の会』のオフ会が開かれた。互いの詩の合評を行い、現代詩について存分に語り合った九人の参加者は、別れ際に約束を交わした。「詩を書いて生きる志をもって、それぞれが創作に励み、十年後に詩人として再会しよう」と。しかし約束の日、集まったのは五人。ほぼ半数が自殺などの不審死を遂げていた。なぜ彼らは死ななければならなかったのか。細々と創作を続けながらも、詩を書いて生きていくことに疑問を抱き始めていた僕は、彼らの死にまつわる事情を探り始めるが……。生きることと詩作の両立に悩む孤独な探偵が、創作に取り憑かれた人々の生きた軌跡を辿り、見た光景とは? 気鋭の著者が描く初のミステリ長編。
『詩を書いて生きるとは何か』そんな疑心にも似た疑問を抱きながら、それでも詩を書き続け、そして死した詩人達の死因を探る主人公。
その、たくさんの苦悩と絶望に襲われながらも、もがき抗うようにその先にある『答え』を求める姿に、被るものがあった一曲。
始終鬱蒼とした雰囲気を持つ小説とは全く真逆の雰囲気のハードロックソングですが、そのミスマッチさもまた、この主人公の持つ、もがき苦しむさまにはもってこいの、ちぐはぐさを感じました。
『死神の精度』に関しては、その長所がふんだんに生かされる舞台設定だ。
「死神」という人間ではない存在から見る人間の心の動きの景色が新鮮で面白い。人の死や緊急事態、熱烈な恋や犯罪を少し離れたところから見るギャップとそこに含まれるユーモアと本質性。
この死神・千葉というキャラクター自体も、笑われるとムッとするところとか、音楽が中毒的に好きなところも実は人間らしかったりする。
「人間が作ったもので一番素晴らしいのはミュージックで、もっとも醜いのは、渋滞だ」
戦争ではなく渋滞なのが死神っぽい。
<ここからネタバレ>
降り続いた雨の霧がまだ残る中、空が気持ちよく晴れ渡る瞬間に頭で鳴った曲を選んだ。
爽やかさで湿り気の残る雨上がりの快晴。そんなイメージの曲調。
コーラスの神々しさは死神といえども、一種の神さまであることに通じる。
歌詞はとてもシンプルで、その中の象徴的な歌詞。
“You can’t hear. I see that wow ~
遮る視界 差す silent sign”
「君には聴こえないがわたしには分かる。
遮る視界に差す静かな予兆。」
死には悲しみが寄り添うが、一歩引いてみるとそれはその人の人生を遮る詰まりを打ち破る最後の予兆なのかもしれない。
これほどまでに死が描かれているのに、この作品はなぜか清々しい読後感と清涼感に満ちている。
そしてふと、こう考えてしまう。
もし仮に死神・千葉に「死」が訪れるとするならば、最後の晴れはその予兆なのかもしれないと。
ミステリランキング驚異の4冠! シリーズ累計50万部!! 豪華キャストによる映画化 2019年12月13日(金)全国東宝系にて公開 監督:木村ひさし 脚本:蒔田光治 出演:神木隆之介 浜辺美波 中村倫也ほか 神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通う探偵少女、剣崎比留子とともに曰くつきの映画研究部の夏合宿に参加することに。合宿初日の夜、彼らは想像だにしなかった事態に遭遇し、宿泊先の紫湛荘に立て籠りを余儀なくされる。全員が死ぬか生きるかの極限状況のもと、映研の一人が密室で惨殺死体となって発見されるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。――たった一時間半で世界は一変した。究極の絶望の淵で、探偵たちは生き残り謎を解き明かせるのか?! 予測不可能な奇想と破格の謎解きが見事に融合する、第27回鮎川哲也賞受賞作。 解説=有栖川有栖
「その溝は埋まらない」
それで、君の問題って何なの?
Sing me something new
それより何か新しい曲でも歌ってよ
Don't you know the cold and wind and rain don't know
寒さも風も雨も、分かってはくれない
They only seem to come and go away
ああいうのはただ通り過ぎて行くだけ
ということで、oasisのスタンド・バイ・ミーをお送りしました。西加奈子さんのiと並んで、シリアで過ごしていた某ロックバンドのボーカルさんに読ませたいですね。本気で思っています。まる。