この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

永遠に凍結した氷の世界。
街は機能を停止している。
アルビノの少女だけが、
街が心を閉ざした理由を知っていた。

陶然とした絶望。
背徳に満ちた閉鎖的な空間が、
物言わずに広がっている。

さて、曲名の『ミネルヴァ』とは何のことだろう。しばしばアテナと同一視される女神の一体である。智慧を司り、相棒としてフクロウを従えていることが多い。(ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つという慣用句がある。現実は常に原因より遅れてやってくるという意味だ)

曲の語り部である『おれ』は、ワイヤーで縛られ、徐々に冷えきった溶鉱炉に落下してゆく。両腕を差し出した姿は剥製のヴィーナスに喩えられ、「こうなることを待っていたんだ」と語る。
彫像でなく、あくまでも剥製であることに注目されたい。

※もし「おれ」=「ミネルヴァが従えている梟」であるならば、意味が成り立つ(仮定)。サモトラケのニケも考えられるが、海とセメントという楽曲で使い分けられているあたり、違う可能性が高い。

欲望のままに生贄になるおれの行動は、男達に為されるままになっている少女と重なる。氷のように凝固する点でも相似する。
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9・11を経て、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。 米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう......彼の目的とはいったいなにか? 大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは? ゼロ年代最高のフィクションが電子書籍版で登場。

「ゼロ年代SFベスト」国内篇第1位獲得作品。圧巻の読了感。
SFに興味があるなら読んでもらいたい一作。

退廃的な空気感と胸騒ぎのする曲調と、大いなるものに抗えない無力感を歌った歌詞が、この小説が持つグレースケールな色彩に立体感を与えてくれる。
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詐欺師達の話です。どんでん返しがすごくてすっかりだまされました。この曲が似合うと思いました。(*´∀`)
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感涙のファンタジー、戦慄のミステリ、胸を打つ恋愛小説、そして「しゃばけ」スピンオフ!「十年」をテーマにしたアンソロジー。

この曲がふと浮かびました。
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トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった―。いったい、坂戸と八角の間に何があったのか?パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。筋書きのない会議がいま、始まる―。“働くこと”の意味に迫る、クライム・ノベル。

SEKAI NO OWARIの曲はファンタジー性が強く、中二病と言われているが、歌詞を見ると、七つの会議に出てくる保身に走る大人たちも、結局正義と悪が区別つかなくなっているのではないかと思い、この曲を選曲する。
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神谷と徳永の生きざまが、クリープハイプのサクセスストーリーとリンクしていると感じたので選びました!
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みにくい鳥だと、みんなからいじめられるよだか。タカからは「名前を盗った」とどろぼう扱いまでされ、返さないと殺すと脅される始末。居場所がなくなったよだかは、あちこちをさまよい、ついには……。 現在のいじめ問題にも語りかける宮澤賢治の切ない名作を、原文のままに読みやすく改編しました。

『僕の食べたもの 全てがきっと生への対価だ
今更な僕はヨダカにさえもなれやしない』

明治の文豪・宮沢賢治と、令和のアーティスト・ヨルシカ。
時代を超えて繋がるヨダカ。
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最強の殺し屋は――恐妻家。 殺し屋シリーズ最新作!

わたしの中でAXのイメージは、「愛の挨拶」エルガーのクラシックピアノ曲です。

p304の『その通り』あたりから入って、真っ黒な画面でエンドロールが流れ切った後に、兜(判子)の三宅夫妻の出会いのシーンが流れて終わるイメージがあります。

全体的なストーリーが他の殺し屋シリーズとは違ってゆったりしたスピードなのと、家族に焦点を当てしかも結果的に父と息子で医者を倒すという、読後感に形容し難いかたちの何かを感じた時、この曲が浮かびました。
わたしの中で伊坂作品は、クラシックのイメージが強いです。
魔王あたりからずっとそうなので、無意識のルールなのかもしれません。

この「愛の挨拶」は朝のようなイメージの楽曲ですが、曲全体は兜の平凡な殺し屋としての人生(暗)です。
その中でも中盤ト長調になるところ、本来なら暗く聞こえる箇所が兜にとっての家族の存在(明)なのだろうと、裏返して聞いてみると面白いなあと感じました。

わたしのイメージソングの発想が、読んだ時の感覚と曲調がハマるかどうかなのでもやっとした理由でお恥ずかしいですが、一度聞いてみていただきたいです。
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クラシックだったら読後感はこの曲しかない!ってぐらいぴったりでびっくりです。
次回は是非読書会でも選曲を聴かせてください^_^
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“第一夜”が読めるお試し特別版! 僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。 私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。 旅の夜の怪談に、青春小説、ファンタジーの要素を織り込んだ最高傑作! 「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」 ※本作品は、2016年10月25日配信『夜行』の期間限定お試し特別版です。

永遠に続く夜。煙のように消えたのはあの人か、それとも私自身か。
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佳人の欲望は「美果子になる」こと。その心が二人に危険な喜びを与えてしまった。その頃、ひとりぼっちの由樹は思いがけない悦楽に目覚めて…大人気!ヨクボウとセイフクの物語、第6巻!!

未果子を主軸にして聴くとゾワゾワします。
「だから君は遊園地にきて
優しい熱と 美しい寂しさに
火をつければ 永遠になれる
いい感じ 最高ね もうぜんぶ 手遅れ」の歌詞が終盤の未果子がカイトを振り回してぐちゃぐちゃになっていく様子にピッタリだなぁと思っていつも聴いてます。
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首なし死体が発見されたのは、雪が降り積もった夏の朝だった!20年前に死んだはずの美少女、和音の影がすべてを支配する不思議な和音島。なにもかもがミステリアスな孤島で起きた惨劇の真相とは?メルカトル鮎の一言がすべてを解決する。

理解しにくいミステリーです。不思議な魅力がありますね。このバンドがいいと思いました(*´∀`)
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CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

「下流のほうも、悪くなかったと俺は思う」
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謎の航海日誌「カルトローレ」を託された青年・タフィ。彼はかつて大空を航行していた巨大な“船”の乗員だったが、“船”は空から沈み、乗員たちは地上に帰還したという。その理由は。他の乗員たちの運命は。幾重にも折り畳まれた記憶の迷宮が開く時、“船”とタフィの出自の秘密が明らかになる―。豊かな想像力を駆使して硬質な物語を創造してきた著者による数奇で壮大な最高傑作。

この曲以上に「カルトローレ」という作品に相応しい曲はありません。と断言したくなるほど、題名といい、曲調といい、ぴったりな「砂色のソレイユ」。この曲を聞くと、乾いた大地や不思議な人々、うっとりしてしまうほど美味しそうな食べ物などが目に浮かびます。
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Mutta and younger brother and Hibito made a promise to go to space when they where children. While Hibito becomes an astronaut, Mutta becomes a successful designer, until he gets fired. Hibito reminds him of the promise, and Mutta once again becomes the brave older brother he used to be. In Japanese. Annotation copyright Tsai Fong Books, Inc. Distributed by Tsai Fong Books, Inc.

YouTubeのコラボ動画何回も見て泣きました。
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『生』を描いた芯のある家族小説
第52回野間文芸新人賞候補作
妻に先立たれた70歳男性の孤独と性欲を描いた「春、死なん」
恋する母とそれに違和感を覚える娘の関係を描く「ははばなれ」
の二篇

よっぽど普段から人を洞察していないと書けない文章。静かで繊細な文体、豊富な語彙で彩られた情景描写、斬新な視点と、時折差し込まれる背筋が伸びるような鋭い表現。そしてやがて混じり合っていく感覚がまるで洞窟から光が射したような。
春になったらペペロンチーノを食べたくなる。
著者の優しさを感じる優しい作品。

「タイトルの『春、死なん』の元になった、西行の歌に込められた『自分の願う時に、人生を終えられたなら幸せだろうに』という思いは、妻を喪った富雄の思いであり、私の願いでもあるんです」by 紗倉まな
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あなたが遠い空の下でいつか思い出す記憶が優しさで溢れていますようにというフレーズ
優しさが蜜柑色に染まっているような情景が浮かびました。
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雨の夜、1件の事故によって殺人の疑いをかけられ婚約破棄された若い女。幻の乗客を探せ!
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Takemoto must confront his feelings about his stepfather while Mayama and Ayu deal with unrequited loves and Morita faces the prospect of being held back another year.

初めて聞いた瞬間にこれ以上ぴったりな主題歌はないと思いました。間違いなく竹本くんとはぐちゃんのための曲です。絶対最後に[君を好きになってよかった」って言う。歌詞にはないけど絶対思ってる。
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大学二年の春。清水あやめには自信があった。世界を見るには感性という武器がいる。自分にはそれがある。最初の課題で描いた燃えるような桜並木も自分以上に表現できる学生はいないと思っていた。彼の作品を見るまでは(「しあわせのこみち」)。文庫書下ろし一編を含む扉の開く瞬間を描いた、五編の短編集。

とても気持ちがいい短編集で、他の本も読みたくなりました。大好きなこの曲がいいなと思いました。
(*´∀`)
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外国の本みたいだし、文章も独特な感じで面白かったです。ピザ食べたくなりました。この曲がいいかなと思いました(*´∀`)
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