高2男子、モニター越しにきらめく春夏秋冬...気鋭の文藝賞受賞作家が描く、「恋」と「努力」と「友情」の超進化系青春小説。

淡々と、タンタンと、踊る。ただ踊る。毎夜毎夜踊る。踊らない選択肢はない。だって退屈ですから。泣けるとこ一個もないのに泣ける、という意味で共通する組み合わせ。
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ベロニカは全てを手にしていた。若さと美しさ、素敵なボーイフレンドたち、堅実な仕事、そして愛情溢れる家族。でも彼女は幸せではなかった。何かが欠けていた。ある朝、ベロニカは死ぬことに決め、睡眠薬を大量に飲んだ。だが目覚めると、そこは精神病院の中だった。自殺未遂の後遺症で残り数日となった人生を、狂人たちと過ごすことになってしまったベロニカ。しかし、そんな彼女の中で何かが変わり、人生の秘密が姿を現そうとしていた―。全世界四五ヵ国、五〇〇万人以上が感動した大ベストセラー。

憂鬱(ヴィトリオル)に毒された哀れなモナリザを救う、一欠片の阿片(オピウム)。赤紫色の渥美罌粟が、永遠の眠りを静かに待ち構えている。

彼女の前で踊る看護師と病人たち。
世界は、数ある舞台のうちのひとつにすぎない。

現実が憂鬱で疎外感しか感じないのならば、
痴態を晒して踊ればいい。

健常者と病人の区別もつかない藪医者には、
別の世界の存在を知る由もない。

君たちは、まとめてミイラにでもなってしまえ。
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放火殺人で死刑を宣告された田中幸乃。彼女が抱え続けた、あまりにも哀しい真実――極限の孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。

生と死を歌ったこの曲は、死刑宣告を受けることから始まる本著にピッタリです。
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顔に目立つ大きなアザがある大学院生のアイコ、二十四歳。恋や遊びからは距離を置いて生きていたが、「顔にアザや怪我を負った人」をテーマにした本の取材を受け、表紙になってから、状況は一変。本が映画化されることになり、監督の飛坂逢太と出会ったアイコは彼に恋をする。だが女性に不自由しないタイプの飛坂の気持ちがわからず、暴走したり、妄想したり...。一途な彼女の初恋の行方は!?

どんなに姿が醜くても、
どんなに姿が美しくとも、
心が美しくなければ真に美しいとは言えなくて。

「どんなに凄い本や映画より色褪せない不滅の日々を重ねて歩きたい」。

顔にアザかあろうとも飛坂さんを追い求めるアイコの純粋さと一途さを、
ファンキーでありつつもその場で足踏みするように心に寄り添う髭男の曲と重ね合わせてみました。
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人はなぜ人を殺すのか。河内音頭のスタンダードナンバー“河内十人斬り”をモチーフに、町田康が永遠のテーマに迫る渾身の長編小説。

この本は、「人はなぜ人を殺すのか」という普遍的なテーマに、極めて私的な個人や時代・地域を出発点にしつつ、迫っていくように思いました。

筆者は、独特のポップな表現で、主人公熊太郎の心のうちを見事に表現し、心の内と、言葉と、行動が一致しない苦しみを描いていきます。極度に思弁的な熊太郎は、村の中でまともに生きていくことができず「極道者」として、「ゆらゆら」するしかない。

物語は私的な要素と、普遍的な要素が錯綜し、複雑に絡み合いながら、河内弁のリズムにのって、どんどん進んでいきます。そして、独自の美学をもとに、意表を突き、相手から善意を引き出そうとする、彼のかけひきが、失敗し、悲劇が起こります。

孤独について歌っているowner of a lonely heartを選曲しました。本も歌も刺激強めの作品です!
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あいたい―ライオンと鳥がたどる、せつなく壮大な物語。

「ひゃくじゅうの王じゃなくたっていいんだよ。おれはただ、あんたといたいんだ」

なんとなく、この人とはまた会えそうだ、という予感は時折ある。共にいる時間を稼ごうと執着しなくとも、自然と道が重なっていく。そんな関係が素敵だなと思う。
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ある朝目ざめると青年ザムザは自分が1匹のばかでかい毒虫に変っていることに気づいた。以下、虫けらに変身したザムザの生活過程がきわめて即物的に描かれる。カフカ(1883‐1924)は異様な設定をもつこの物語で、自己疎外に苦しむ現代の人間の孤独な姿を形象化したといえよう。20世紀の実存主義文学の先がけとなった作品である。

言わずと知れたカフカの有名な短編。岩波文庫の翻訳は親子で行われているところもエモいですね。変身は翻訳によって印象が色々と異なりますが、そもそもカフカには常にマックス・ブロートの影がちらつくので、なんとなく永遠に本体の見えない不気味さがあります。

ザ・ピンボールズの「毒蛇のロックンロール」は気持ちのいいメロディにねっとりとした歌詞がからみついてムズムズする一曲。

みんなでムズムズしましょう。
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あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

BGMeetingの選曲です。
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隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった...。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車―人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。

結婚式前に寝取られた翔子さんに捧ぐ
"まあいっかと割り切れなければ
とっておきの笑い話にしよう"
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最強の殺し屋は――恐妻家。 殺し屋シリーズ最新作!

恐妻家の殺し屋の日常、あるいは彼の理想の父親は、こういうノー天気な雰囲気の中にあると感じさせる。間抜けな語り口の中に、ごくたまに見切った警句を入れる作者の技量、飽きることなく読み終わってしまいました。
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突然自分の前から姿を消した女性を探し、楢崎が辿り着いたのは、奇妙な老人を中心とした宗教団体、そして彼らと敵対する、性の解放を謳う謎のカルト教団だった。二人のカリスマの間で蠢く、悦楽と革命への誘惑。四人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者の最長にして最高傑作。

粒子がやたら出てきて、読んだことがないような不思議な話でした。いろいろ強烈でした。このバンドがいいと思いました(*´∀`)
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ねーねーねー。高校三年生の朝は、意外な声に遮られた。狸寝入りを決め込む僕に話しかけてきた同級生、白波瀬巳緒。そして、隣の席の、綺麗な声が耳に残る少女、御堂楓。留年し、居場所がないと思った学校のはずなのに、気づけば僕の周りに輪ができていく。胸はまだ、痛む。あの笑顔を思い出す。でも、彼女の歌声が響く。ほんのり温かいユーモアと切なさが心を打つ、最旬青春小説。

はみだし者の仲間たちとロックで、人が救われる話です。この曲がいいと思いました(*´ω`*)
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週刊新潮お化けコーナー金と欲が絡んだ事件。犯行現場はプールサイドかホテルか?
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どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。ウェブで大人気のエピソードがついに文庫化。

僕にとってこの小説は喜劇でありハッピーエンドなので、Radioheadのイメージはちょっと似合わないかもだけど、ラストを見たら、穏やかで力強い希望に満ちたこの曲しかないと思った。今日は君の人生の残りの最初の一日。だから、元気を出して。
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地球征服を目論みながら、死闘の末に光の国のウルトラ戦士たちの手で野望を打ち砕かれたヴェンダリスタ星人。しかし、辛うじて生き残ったキップ・ラト・メイスは、超常の力で全人類に屈服を強いていた―。一方で、彼ら同様に唯一生き残ったウルトラの聖女ティアは、なおも抗戦を続けるために、心ある人間たちを光の国の“飛び地”でウルトラ化する。二柳日々輝は、ウルトラマンデュアルとして地球を救う戦いに身を投じる!

「光の戦士は涙を流さない代わりに苦しむ」
「正義は悪に育まれることを知れ」
「愛に甘えた人類が悪のようにも思えてくる」

Life of planet.この航海はどこに向かっている?
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銀のライオンのように孤高でありつつも、どこか冷淡で無関心な男と、感情の起伏が激し過ぎて、アルコールに逃げて浸り続ける女。
深刻な状況であるゆえに、何事も起こらない日常の余白が愛しい。

いつ死んでもおかしくない状況ならば、どことなく死を想起させるこの「窓辺から飛び立つ」という歌詞が、嚙みあうのかもしれない。

彼らが望んでいたのは、普通の人なら当たり前に過ごす、平穏な人生なのだ。
ただ、二人はどうしようもなく、人よりも生き方が下手なだけなのだ。
器用には生きられない。それだけだ。

「ありがちなドラマをなぞっていただけ あの日々にはもう二度と戻れない」
「他人が見ればきっと 笑いとばすような よれよれの幸せを追いかけて」

平穏のようでいて、実は一瞬で崩壊してしまいそうな二人の関係を、一番好きなこの曲に託す。

「つかまえたその手を 離すことはない 永遠という戯言に溺れて」

周りを捨て置いて、二人だけの世界へ逃避する。
そろって、まっ白で甘い「孤独」と言う名の底なし沼に、堕ちていってしまっているようだった。
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出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!

西岡さんのウソップ的活躍に涙しました。
"いつか一緒に夢を叶えるって決めたこと 名画のように胸の中 輝いてるよ 強く強く"
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本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか...。さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう―。

背中を押す曲は沢山あるけれど、予感は手を引いてくれる曲。それも満面の笑みで。
背中を押すこと、手を引くこと、その違いは誰が前に立っているかだ。手を引く人は先頭に立ち、後ろの人の指針でいなければならない。どうしても踏み出せなかった一歩目を、無理やり押して出させるのではなく、一歩目を出したい気持ちにさせる。
SUPER BEAVERの歌には勇気づけられる。
勇気を出して一歩踏み出せたなら、あとは自分の予感がする方へと歩み出していくだけだ。
"嫌われる勇気"で伝えたいメッセージも、予感のメッセージも、笑ってしまうほどシンプルなものだったなと思い、歌詞の一部を抜粋する。
〈正解なんて あって無いようなものさ 人生は自由〉
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藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。

この世界はいつから本音を言うことをよしとしなくなったのだろう。
暗い闇の中氷漬けになって、身動きが取れなくなってしまった。
好きなことも忘れ、いつからか、生きる意味さえも忘れた。
それでも言いたいことがある。彷徨い、戸惑い、迷い続けた果てに掴んだ光を離すな。
いくらでも声を挙げればいい。いくらでも叫べばいい。
その声こそが、あなたが生きるための道しるべとなるのだから。
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カバー曲の方が物悲しさもあって、この本に似合っているのですが、itunesにないので本家で選曲しました。
カバー曲→https://www.youtube.com/watch?v=-6xFAA3dD1I

男性が女性、女性が男性であるという登場人物、性とジェンダーという、デリケートで難解な内容を取り扱っていますが、ノスタルジーも感じます。

様々な疑問点が残りますが、次世代のSF(サイエンス・フィクション)と言ってもいいのではないのでしょうか。

個人的には主人公の温と、ルビが報われて欲しいと願うばかりです。
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