その言葉が本当ならば、現代の人類は、動物に先祖返りしているのか。伊坂幸太郎は予言をしていたのかもしれない。愚かな議論を行い、当事者以外の者まで巻き込み、炎上を促すこの風潮も、人の心にズケズケと踏み込み、嘆き悲しみをセンセーショナルな原稿にして、正義面をしているどこぞのマスコミ報道も。
ヒトがヒトである所以。
ヒトをゴミ同様に扱う人間は、
最早人間とは言えない。
アニメなどで誇張されたキャラではなく、本来の意味でのサイコパスと言えるだろう。
ただの計算高く、腹黒い人間とは違う。彼らは金に目が眩んだ凡人だ。自分の利益のことしか考えない卑しい小物に過ぎない。
法の編目をかいくぐった悪人たちを裁きたかった。物語としてならば、いかなる犯罪も、制裁も許される。
千葉の能力をもってすれば、犯人を懲らしめることなど容易かっただろう。そうはいかなかったのがこの物語の醍醐味であり、読者への問いかけとなっている。
さて、選曲に戻ろう。
今回はジャズミュージシャン、B.J.トーマスの名曲『雨にぬれても』を選ばせてもらった。映画『明日に向かって撃て』の主題歌でもある。
姿を見せる時には、いつも雨が降り出す千葉の姿と、心に傷を負いながらも、前に踏み出そうとする山野辺夫婦をイメージしてみた。
本作品は『好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術』の試し読み版です。 キャリアアップよりも大事なのは、自分のストーリーを生きること。 “得意を売り買い”テレビCMでおなじみ「ココナラ」創業者、待望の初著作! 《 人生100年時代、正解のない世界をどう生きるか? 》 ●80歳まで働ける「スキル」とは、なんだろう ●人生に段取りはいらない ●「これだけは身につけておくべきスキル」は存在しない ●「経験を活かす」という発想を捨てよう ●人はアウトプットでしか成長できない ●大切な人に説明できる「自分のストーリー」を持とう 僕はこの本で、社会問題というビッグテーマについて語ろうというのではない。 「人生は100年だ」「AIに仕事を奪われる」などと騒々しいなかで、 どこに自分の居場所を見つけるか。 どこに就職し、どう働き、どこに転職するか。 誰と結婚するか、どこに住むか。 降りかかってくるトラブル、思いがけないいざこざを、どう解決するか。 正解がなくても意思決定をし、歩く道を決め、 実際に歩いていかなければ、僕たちは生きていけない。 この本の役割は、「正解なき世界を生き延びる方法」を皆さんと一緒に考えることだ。 正解がなくても、セルフリーダーシップを発揮して意思決定をし、 自分を活かし、生きて、働いて、食って、楽しんで、愛するための方法を。 誤解なきよう付け加えておくと、自己啓発的な精神論を書こうというのではない。 キャリアを考えるビジネスパーソンに役立つようトピックスを絞り、 また、忙しくて時間がない人にもさらっと読んでもらえるよう、シンプルにまとめていくつもりだ。 読んでくださった方々の一人ひとりが、「たったひとつの正解」なんかじゃない、 「自分のストーリー」を生きていくお役に立てれば、著者としてこのうえなく幸せだ。
彼女が唯一、順正に心を開いていたなーと。
「あらわに心をさらしてよ ずっと二人でいられたらいい」って思ってたのにねぇ。
「表通りには花もないくせにトゲが多いから油断していると刺さるや」
七人の敵、じゃ足りないくらい外はいろんな敵がいるけれど、
「君を抱いたら不安は姿を消すんだ」
ふたりでいて、心にATフィールドがはられるかのような安心感があったのかなーっと。
「くすぐったいような乱暴に君の本能が応じてるとき~日常が押し殺してきた剥き出しの自分を感じる」
「壊れるほどの抱擁とキスで」
あー、若いな...。若い。
村田沙耶香という作家は、「日本一クレージー」なのではなくて「日本一純粋すぎる女流作家」なのだろう。
いつも切羽詰まっていて、誰よりも残酷で、子供の心を持ち合わせたまま、大人になった人。だからこそ、周りに合わせられずにズレが生じる。狂っていても、理解しがたくとも、そこにあるのは愛だ。いや、愛と言うにはあまりにも野性的すぎるか。
数多のトラウマや刺激に曝され続けた結果、心が脆弱になり、儚くなってしまった。
人と怪物の違いはなんだろう。
愛を知ったら人になるのか。
思いやりをもつものは人なのか。
怪物は自分の醜悪な下心や欲に溺れ、前が見えなくなってしまった元人間なのか。
考えてもきりがなさそうだが、
これだけは言えそうだ。
人は、心無いものに傷つけられる。
正しい知識と信頼できる人がいれば、必ず心を取り戻せると。
これは過去に致命的な心の傷を負った人が、インナーチャイルドに再会する物語。
人の、ひいては動物たちの愛の物語だ。
ほら、どこからか声が聞こえる。
『消えちゃう前に来たんだよ』と。