1955年。頭に、双子の片割れの死体が埋まったこぶを持って生まれ、周りの人間を次々と死に追いやる宿命を背負った男―ボズ。異能の子供ばかりを集めた福祉施設「白鳥塾」に収容され育つが、そこで出会った少年少女―ヒョウゴ、シロウ、ユウジン、アンジュらによって、ボズの運命は大きく変わっていく―。70年代の香港九龍城、80年代のカンボジア内戦を経て、インド洋の孤島での大量殺戮事件にいたるまで―底なしの孤独と絶望をひきずって、戦後アジアの50年を生きた男の壮大な神話が、いま開幕する。

彼は頭の中に墓を飼っていた。
比喩表現でなく、そこにある事実として。
くだらなく崇高な宗教に利用され、大切な人を無残に殺されてしまった。

理不尽な暴力に否応なしに追われる彼を不憫に思いながらも、何処かで自分に起きてもおかしくないと考えている自分がいる。

「願えば叶うよ」。
それで済めば、この世はずっと生きやすいだろうが。才能不在の自分には、分からない。
0
0件のコメント

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。

創作とは、自分の一部を昇華して、醜さや卑しさと向き合う行為だ。
そこには真実をもとにした虚構が大量に含まれる。

起こる出来事は虚構でも、創作者が感じた感情は事実以外の何物でもない。
誰かの人生を継ぎはぎして、自分の気持ちを詰め込んで、物語は進んでゆく。

今日もどこかでまた、声なき声を胸に秘めて、創作に打ち込む誰かがいる。
彼か彼女か分からない誰かの声に耳を傾けるために、私たちは生きてゆく。
0
0件のコメント

獄門島——江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。『三人の妹たちが殺される......おれの代わりに獄門島へ行ってくれ』瀬戸内海に浮かぶ小島で網元として君臨する鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。だが、その後、遺言通り悪夢のような連続殺人事件が! トリックを象徴する芭蕉の俳句。後世の推理作家に多大な影響を与えたミステリーの金字塔!!

戦地から帰還した金田一耕助のもとに、3姉妹を救え!と遺した戦友。果たしてご遺命通りに救えるのか?
0
0件のコメント

ニックは三十四歳、ニューヨークで雑誌のライターをしていたが、電子書籍の隆盛で仕事を失い、二年前、妻エイミーとともに故郷ミズーリに帰ってきた。しかし都会育ちの妻にとってその田舎暮らしは退屈きわまるものだった。結婚五周年の記念日、エイミーが、突然、謎の失踪を遂げる。家には争った形跡があり、確かなアリバイのない夫ニックに嫌疑がかけられる。夫が語る結婚生活と交互に挿入される妻の日記。異なるふたつの物語が重なるとき衝撃の真実が浮かび上がる。大胆な仕掛けと予想外の展開、「NYタイムズ」で第一位に輝いた話題のミステリ登場。

行方不明になった愛する女性の帰りを、祈るように待ち続ける...はずが、事態は思わぬ迷宮へ。

そして、命がけで戻ってきた彼女は、男に「震える本音」を言い放つ。
0
0件のコメント

この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

経験豊富な彼、散らばる月というモチーフ。
美しく官能的な雰囲気。
0
0件のコメント

通訳捜査官の七崎隆一は、正義感から同職の義父の不正を告発、自殺に追い込んだことで、職場でも家庭でも居場所がない。歌舞伎町での殺人事件の捜査直後、息子の部屋で血まみれの衣服を発見した七崎は、息子が犯人である可能性に戦慄し、孤独な捜査を始めるが……。“正義”のあり方を問う警察ミステリー!

「殴られたなら もう片一方の頬を差し出すように
潔く生きれたなら どんなにか素敵だろう」
職務上の責務と、息子が犯罪者である可能性に不安になったり…「正義」に振り切れない主人公の葛藤がよく表れたフレーズだろう。

最後まで読みとおしたうえで、浮かんだフレーズが
「狼の血筋じゃないから、今日も羊の声で吠える」
狼じゃないけど、羊なりに「少し憎しみながら 深く愛しながら」今日も吠える人達が浮かんで救いが見えた。
0
0件のコメント

4月、はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのかわからない人と―。天空の鏡・ウユニ塩湖で書かれたそれには、恋の瑞々しいはじまりとともに、二人が付き合っていた頃の記憶が綴られていた。ある事件をきっかけに別れてしまった彼女は、なぜ今になって手紙を書いてきたのか。時を同じくして、1年後に結婚をひかえている婚約者、彼女の妹、職場の同僚の恋模様にも、劇的な変化がおとずれる。愛している、愛されている。そのことを確認したいと切実に願う。けれどなぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去っていってしまうのか―。失った恋に翻弄される、12カ月がはじまる。

私の届かぬあなたへ 愛のある日々を
栄光の結末を どうか あなたに あなたに

もう二度と会うことのないハルからの、
最後の愛の手紙(Last Lave Letter)。
この歌の一番好きなフレーズに、私史上最も合う物語です。
0
0件のコメント

この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

作者の衝撃デビュー作!信濃のコロンボが挑むダムバラバラ殺人事件は秋田、鳥羽へ。
0
0件のコメント

もう何も失いたくない。でも私は、また人と関わりたいと思った。心の揺らぎが輝きを放つ短編集、著者の真骨頂五編。

意味がないな 君が居ないと
そんな夏だけが残っていく
キリがねぇな
悲しみは叩き割るたび増えていく
0
0件のコメント
どこからか来た謎の宇宙船を探索する話です。映画でみたいです。このバンドがいいと思いました。
(*´∀`)
0
0件のコメント

この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

貴方の腕が声が背中がここに在って 私の乾いた地面を雨が打つ
逃げる事などできない 貴方は何処までも追って来るって
泣きたいくらいに分かるから 分かるから



この部分が、この本の中の子供を見る母親の目線になんとなく重なりました。
0
0件のコメント

わたしは、貧しい絵描き。友達はいないし、窓から見えるのは、灰色の煙突ばかり。ところがある晩のこと、外をながめていたら、お月さまが声をかけてくれた……。ある時はヨーロッパの人々の喜びと悩みを語り、ある時は空想の翼にのって、インド、中国、アフリカといった異国の珍しい話にまで及ぶ。短い物語の中に温かく優しい感情と明るいユーモアが流れる、宝石箱のような名作。

全てを見て来た月が教えてくれた
人の悲しみや怒り、虚しさや醜さ、そして、美しさを
さて、今宵、月はどこを照らしているのだろう
0
0件のコメント

芥川賞受賞作家が放つゾンビ・サバイバル話題作!本当にあなたは生きていますか?

そ の ま ん ま や ね !
0
0件のコメント

その冬、おれの身近で三人の大切なひとが死んだ――著者デビュー作遂に文庫化!対談=尾崎世界観氏、マンガ=マキヒロチ氏を併録。

ハルオととう子さんはなぜずっとモヤモヤとお互いのことを気にしながらケンカ?してるのか正直わからなかったが、そんな二人の心情を表現しているのではと思いJUJUの素直になれたらを選曲。
"いつだって本当はずっとI wanna say I love you"
0
0件のコメント

東京・新井薬師に実在する「しょぼい喫茶店」(という名前の喫茶店)が、出来るまでと出来てからのエモすぎる実話。就活に失敗した学生が人生に行き詰まる→「しょぼい喫茶店」(という名前の喫茶店)をやりたいとブログに綴る→ブログがSNSで話題になる→見ず知らずの人から100万円もらう→ここまでの展開に感動した女性が「手伝いたい」と鹿児島から上京→ふたりで「しょぼい喫茶店」をオープン→紆余曲折ありつつ、そしてふたりは結婚。という超絶ウソっぽいですが実話、のお話です。

どうせだめならやってみよう♪
数えきれぬ絶望を味わった夢を追う旅人♪

トライアンドエラーを繰り返すゲリラ軍に重なった。
正規軍に奮闘するゲリラ軍のようだ(?)
「旅人」を「ゲリラ軍」に入れ換えたら案外マッチするかも?
というほど、ポップな曲調にあう、とても面白い良い本。

この人生をまっとうせよ♪
誰のものでもないと図に乗って♪
と、勝利の凱旋でとことんドヤ顔するゲリラ軍のイメージ。
0
0件のコメント

親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人の内面を描いた作品。鎌倉の海岸で出会った“先生”という主人公の不思議な魅力にとりつかれた学生の眼から間接的に主人公が描かれる前半と、後半の主人公の告白体との対照が効果的で、“我執”の主題を抑制された透明な文体で展開した後期三部作の終局をなす秀作である。

国を越え
0
0件のコメント

この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

ボッコちゃんに収録されているお話に通じるのは、圧倒的な『終末感』。確かに時代錯誤な内容や現代の技術で補完された課題もありますが、アイロニーと幸福な虚無感は普遍的だと思うのです。皆様はどうでしょうか。
0
0件のコメント

都内の中学に通う遠野貴樹(たかき)の元に、転校してしまった初恋の相手である篠原明里(あかり)からの手紙が届く。一九九五年の冬の終わり。明里との再会を果たすため、貴樹は次第に強くなる雪の中を明里の待つ岩舟駅へと向かう―。十三歳のふたりの上に永遠と瞬間が交差し、ふりそそぐ(『桜花抄』)。一九九九年、高校三年の何もかもうまくいかない夏。種子島に暮らす澄田花苗(かなえ)は、東京から転校してきた貴樹に宿命的な片想いをしている。サーフィンで波に立てた日に貴樹に告白すること。密やかな決意を胸に、花苗は必死に波に向かう(『コスモナウト』)。仕事を終えた深夜の帰宅路、貴樹は灯りの消えた高層ビルを見上げ思う。そんなに簡単に救いが降ってくるわけはないんだ、と―。東京での大学生活、就職してからの水野理紗(りさ)との出会い、いくつかの喪失とささやかな再生。そしてまた、東京に桜の咲く季節が訪れる(『秒速5センチメートル』)。一人で作ったアニメーション作品『ほしのこえ』で鮮烈なデビューを飾った、映画監督・新海誠の初小説作品。

オトナと呼ばれる年齢になっても、
いや、なったからこそ、
日々気づかされる自分の未完成さ。
一人きりではやりきれなくなるそんなときに、
思い浮かぶ誰かがいてくれることに救われる。
0
0件のコメント

この本のあらすじは準備中です。Amazonで読むこともできます。

「地下」というイメージ、オウム真理教の地下鉄サリン事件という実際の事件を踏襲したノンフィクションということで、アンダーグラウンド(地下)に沈みこんでゆくようなこの曲を選曲しました。

歪みながら核心に触れる点が、この本に合致しているように思います。
0
0件のコメント

あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。あたらしい僕の大学生活はこうしてはじまった。自殺した親友キズキ、その恋人の直子、同じ学部の緑。等身大の人物を登場させ、心の震えや感動、そして哀しみを淡々とせつないまでに描いた作品。

この物語における「ノルウェイの森」は、この曲におけるレモンと同じ意味を持つものだと思いました。喪失と祈りの物語。「忘れてください」(lemon)、「忘れないでね」(ノルウェイの森)となっているのも同じ感情の裏表のようで心に響くものがあります。
0
0件のコメント