90年代の東京で二人の青年が出会った。画力至上主義を公言して憚らない山手と、画力よりも漫画のウマさで勝負する帆足。二人は友人として、ライバルとして、互いに認めあい、ときには蔑みあいながら、ともに一流漫画家を目指していた。そして、もうひとり、彼らの仲間に加わったのが、美術系の予備校生だという兵頭だった。漫画家志望ではない兵頭は、二人と付かず離れず、微妙な間合いを取りながら、「業界」を巧みに遊泳していく。理想と現実の間であがき、時代の流れに翻弄される彼らの明日は!?―。

『雲形の三角定規』という話は、90年代のぼくの周囲で起きた出来事をフィクションとして再構成した作品で、この曲が後半のとあるシーンで出てくるのだけど、「あざとい」と批判されてムカついた記憶が。
確かに、神戸出身の知人が亡くなってその葬儀に参列した話と、別の神戸出身の知人の体験談から再構成したシーンなので、その意味ではあざといのだろうけど、批判はフィクションで震災を扱ったこと自体が間違っていると言わんばかりだったので殺意が湧いたわけです。
フィクションだけど、実話なんだからしょうがないだろ、というか。

それはそれとして、ぼくはもともとニューエスト・モデルのファンで、それも大阪のアンダーグラウンドな音楽シーンにどっぷり浸かっていた友人から教えてもらったので、ソウル・フラワー・ユニオンの『満月の夕』が神戸と結びついていることは、関西とそれ以外では異なるニュアンスがあることも知っていて、件のシーンを書いたわけです。

とはいえ、ニューエスト・モデルが中村とうよう的なワールド・ミュージック概念の影響を受けてソウル・フラワー・ユニオンになったことは、理念的には面白かったけども、音楽的な快楽は減退してしまったように感じていて、結局、『満月の夕』から、NHK「みんなのうた」の『青天井のクラウン』、登川誠仁と共演した『緑の沖縄』くらいまでが全盛期になってしまったのは、ちよっと残念ではあります。
90年代当時は、フリッパーズ・ギターや電気グルーヴと肩を並べるバンドだったのに、『雲形の三角定規』を発表した10年代には、引用した寓意が通じないほど忘れられてしまったことが。
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もがき あがき 泣き喚き叫べど
あなたに届かない芝居
愛が欲しい
ただそれだけなのに
巡れど巡れど闇は闇
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朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。好きなものがたくさんあるから毎日はきっと楽しい。図書館勤務の20代女子、麦本三歩のなにげない日常。

可愛らしさ全開の等身大のニューヒロインに非日常のスパイスを
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大学二年の春。清水あやめには自信があった。世界を見るには感性という武器がいる。自分にはそれがある。最初の課題で描いた燃えるような桜並木も自分以上に表現できる学生はいないと思っていた。彼の作品を見るまでは(「しあわせのこみち」)。文庫書下ろし一編を含む扉の開く瞬間を描いた、五編の短編集。

とても気持ちがいい短編集で、他の本も読みたくなりました。大好きなこの曲がいいなと思いました。
(*´∀`)
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泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

どんどん転がって行きます。Like a rolling stone.
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【ドラえもん×Mr.Children】
「さようならドラえもん」
のび太が「僕ひとりでジャイアンに勝ったんだ!」と、ドラえもんを安心させる話。

真の敵見つけそいつとたたかわなくちゃ♪

は、
ジャイアンじゃなくて、
ドラえもんに頼るのび太の心か?

共に今を生き抜こうかmy friend♪
は、
のび太の今=20世紀
ドラえもんにとっての今=22世紀
で、それぞれやっていこうよ、みたいな……
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昔ばなしが、まさかのミステリに! 「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さまご存じの〈日本昔ばなし〉を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解いたまったく新しいミステリ。「え! なんでこうなるの?」「なんと、この人が……」と驚き連続の5編を収録。数々の年間ミステリにランクイン&本屋大賞ノミネートを果たした話題作、待望の文庫化。

昔話やおとぎ話の世界にさらにミステリー要素を加えた青柳さんのこのシリーズ。
表紙からは一見あっけらかんと明るいミステリかと思いきや、深く練り込まれた事件や謎の連続にぐいぐいと引っ張られて読みました。
違う角度から昔話やおとぎ話を読めるとてもおもしろい小説でした。
短編なので読みやすかったです。
ミステリ好きな方にはとてもおすすめ!
ということで水曜日のカンパネラのこのおもしろい曲を。
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ピース・又吉直樹、すべての東京の屍に捧ぐ。「東京は果てしなく残酷で時折楽しく稀に優しい」いま最も期待される書き手による比類なき文章100編。自伝的エッセイ。

綺麗じゃなくていい。ドブ色だっていい。日常を彩るバラは、手の届く色になる。
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人物たちが交差しそうで交差しない。どこか歯痒く思いながら、熊本くんと水沢先生の再会は圧倒的カタルシスとなる。それは「今夜だけ」の出来事。
そしてラスト、語り手であるみのりが流した涙。
今夜だけ、これまでの悲しみとどうしようもなさを悼み、「今夜だけ」泣く。
作中でてくる小説や音楽たち同様に、この一曲は「熊本くんの本棚』の読者ににとって決定的に突き刺さると思う。
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本作品は『好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術』の試し読み版です。 キャリアアップよりも大事なのは、自分のストーリーを生きること。 “得意を売り買い”テレビCMでおなじみ「ココナラ」創業者、待望の初著作! 《 人生100年時代、正解のない世界をどう生きるか? 》 ●80歳まで働ける「スキル」とは、なんだろう ●人生に段取りはいらない ●「これだけは身につけておくべきスキル」は存在しない ●「経験を活かす」という発想を捨てよう ●人はアウトプットでしか成長できない ●大切な人に説明できる「自分のストーリー」を持とう 僕はこの本で、社会問題というビッグテーマについて語ろうというのではない。 「人生は100年だ」「AIに仕事を奪われる」などと騒々しいなかで、 どこに自分の居場所を見つけるか。 どこに就職し、どう働き、どこに転職するか。 誰と結婚するか、どこに住むか。 降りかかってくるトラブル、思いがけないいざこざを、どう解決するか。 正解がなくても意思決定をし、歩く道を決め、 実際に歩いていかなければ、僕たちは生きていけない。 この本の役割は、「正解なき世界を生き延びる方法」を皆さんと一緒に考えることだ。 正解がなくても、セルフリーダーシップを発揮して意思決定をし、 自分を活かし、生きて、働いて、食って、楽しんで、愛するための方法を。 誤解なきよう付け加えておくと、自己啓発的な精神論を書こうというのではない。 キャリアを考えるビジネスパーソンに役立つようトピックスを絞り、 また、忙しくて時間がない人にもさらっと読んでもらえるよう、シンプルにまとめていくつもりだ。 読んでくださった方々の一人ひとりが、「たったひとつの正解」なんかじゃない、 「自分のストーリー」を生きていくお役に立てれば、著者としてこのうえなく幸せだ。

《セルフ・リーダーシップ》《スキル》《自分のストーリー》3要素兼ね備えた3人のコラボ曲。
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鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。

例えば、あの有名な終盤のシーンでこんな曲が流れる舞台とかあったら……えらいポップな『罪と罰』になるなあ。

せっかく本と音楽を合わせるなら、なんか感じのいい組み合わせだけじゃなくて、意外性みたいなのほしいよね。
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この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。

「姑獲鳥の夏」を読んだときの衝撃を小谷美紗子さんの名曲で世界観を感じて欲しいとおもってつけました。
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"濁りきっては見えないや"
「私より先に進んでね」
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商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。一方、翔子も実家に問題を抱え―。友情とは何かを描いた問題作。第28回山本周五郎賞&第3回高校生直木賞を受賞!

「普通に、幸せになりたい」という人は多い。抽象的とは思うけれど、せめてその言葉を、明るく口にできているのならまだいい。しかし、大抵の人は目に光が感じられない。

「普通」と「幸せ」の自分軸も分からないまま、他人を羨み、恨みすぎてはいないだろうか。
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図書隊の中でも最も危険な任務を負う防衛隊員として、日々訓練に励む郁は、中澤毬江という耳の不自由な女の子と出会う。毬江は小さいころから面倒を見てもらっていた図書隊の教官・小牧に、密かな想いを寄せていた。そんな時、検閲機関である良化隊が、郁が勤務する図書館を襲撃、いわれのない罪で小牧を連行していく―かくして郁と図書隊の小牧奪還作戦が発動した!?書き下ろしも収録の本と恋のエンタテインメント第2弾。

ボーカル&手話パフォーマンスユニットによる実話を基にした曲です。

MVでは、耳の聞こえない大学生の女の子と、その子のサポートをすることになった男の子が出てくるのですが、その2人が毬江と小牧と重なりました。
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ディックさんの本で読んだなかでは、一番好きです。不思議な話です。この曲がうかびました
(*´∀`)
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安達祐実、村山由佳、尾崎世界観、紗倉まな、今泉力哉、長谷川朗、絶賛! 近くて遠い2010年代を青々しく描いた、人気ウェブライターのデビュー小説。 「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」 その16文字から始まった、沼のような5年間。 明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江ノ島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。 世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、”こんなハズじゃなかった人生”に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。深夜の高円寺の公園と親友だけが、救いだったあの頃。 それでも、振り返れば全てが、美しい。 人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。 ドキドキする。好きな人を想うときみたいに。 ーー安達祐実(俳優) 痛くて愛おしいのは、これがあなたの物語だからだ。カツセの魔法は長編でも健在。 ーー村山由佳(作家) どうしても下北沢に馴染めなくて、逃げるように乗った井の頭線。通り過ぎた明大前のしみったれたお前。お前にあの頃出会いたかった。 ーー尾崎世界観(クリープハイプ) ひたむきに生きるとは、こういうことなのだと思う。 ーー紗倉まな(AV女優) 人にフラれて絶望するという経験をせずに死んでいくのか、俺は。と絶望したし嫉妬した。 ーー今泉力哉(映画監督) 「こんなはずじゃなかった」未来を生きている大人は共感しかない。甘い恋愛小説と思って読んで後悔した。 ーー長谷川朗(ヴィレッジヴァンガード下北沢 次長)

"鏡よ、鏡よ、教えて
この世で一番あの人を愛しているのは誰なのでしょうか?"
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一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員...ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。

「さよならの速さで顔上げて
いつかやっと夜が明けたら もう
目を覚まして 見て
寝ぼけまなこの君を何度だって描いているから」
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作曲も小説も書いてしまう未映子さん、
エッセイと来ればまたひと味違います。
発行地帯、魔法飛行、安心毛布、世界クッキー。世界なんてわたしとあなたでやめればいい。また新たに作り直せばいい。底無しのミエコ・ワールドでございます。
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「世界なんてわたしとあなたでやめればいい。」この台詞いいですね。読みたくなりました。
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ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて——。読後、きっとこのタイトルに涙する。デビュー作にして2016年本屋大賞・堂々の第2位、75万部突破のベストセラー待望の文庫化!

主人公の名前をみて、
タイトルが花の名前になるわけだ、と。

物語の内容がとてもドストレートに出ている。

この本を読みたくてというより、Mr.Childrenの曲を知りたくて読んだ感じ...笑
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