署の交通安全イベントの最中に、突然現れた痩せこけた少女。保護されて間もなく亡くなった彼女は、ほぼすべての歯を折られていた―。警務課所属のクロハは、県内で続発する未成年者変死事件との関連を探り始める。被害者たちの体や衣服に残された子供の指紋が意味するものは?犯人の底知れぬ悪意に孤高の女性警官が立ち向かう、「クロハ」シリーズ長編第三弾!

本の作者です。
執筆中は大抵音楽を聴いているのですが、「アルゴリズム・キル」は例えばこんな曲をBGMに執筆していました。
皆さんは読書中、どんな音楽をイメージされましたか?
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永遠に凍結した氷の世界。
街は機能を停止している。
アルビノの少女だけが、
街が心を閉ざした理由を知っていた。

陶然とした絶望。
背徳に満ちた閉鎖的な空間が、
物言わずに広がっている。

さて、曲名の『ミネルヴァ』とは何のことだろう。しばしばアテナと同一視される女神の一体である。智慧を司り、相棒としてフクロウを従えていることが多い。(ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つという慣用句がある。現実は常に原因より遅れてやってくるという意味だ)

曲の語り部である『おれ』は、ワイヤーで縛られ、徐々に冷えきった溶鉱炉に落下してゆく。両腕を差し出した姿は剥製のヴィーナスに喩えられ、「こうなることを待っていたんだ」と語る。
彫像でなく、あくまでも剥製であることに注目されたい。

※もし「おれ」=「ミネルヴァが従えている梟」であるならば、意味が成り立つ(仮定)。サモトラケのニケも考えられるが、海とセメントという楽曲で使い分けられているあたり、違う可能性が高い。

欲望のままに生贄になるおれの行動は、男達に為されるままになっている少女と重なる。氷のように凝固する点でも相似する。
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平均以下の成績。有名私立中学退学。熱中したのはテニスだけ。教師を悩ませ、手をわずらわせ続けた子供。だが、その少年は日本を代表する実業家になった。少年は両親からどのような教育を受けてきたのか?前を向き続ける、くじけない心はいかに育まれたのか?そして、いま何を考え、どのように動いているのか?本人、両親、そして関係者への取材を経て、初めて綴られる実像。

夢街で逢う彼彼女の物語。両作品の雰囲気は違えど紡がれている独特さや不思議な感覚は共通している。名曲に相応しい作品でした。
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人に愛されたことが無いまま大人になった主人公にピッタリだと思いました。この作品は凪良ゆう先生のbl作品ですが「流浪の月」が好きだった方はきっと楽しめるはず!「夜明けには優しいキスを」という本のスピンオフなので読んでなくても楽しめますが気になる方はそちらも。
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過ぎ去ったことを「箱の中」と表現して、思い出に縛られている女性の話。
と、「残酷なまでに温かな思い出に生きてる 箱庭に生きてる」というフレーズがシンクロ。

閉じた世界で、でもある意味幸せそう・・・
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あなたに出会ったとき、私はもう恋をしていた。出会ったとき、あなたはすでに幸福な家庭を持っていた―。私は38歳の画家、中庭のある古いマンションに一人で住んでいる。絶望と記憶に親しみながら。恋人といるとき、私はみちたりていた。二人でいるときの私がすべてだと感じるほどに。やがて私は世界からはぐれる。彼の心の中に閉じ込められてしまう。恋することの孤独と絶望を描く傑作。

「愛されるたびに 臆病になるのよ」
「あなたを失くせば 空っぽな世界ね」
愛し愛されるということは、舞い上がるような幸福だけではなく、小さな小さな孤独や絶望(この本のテーマでもある)がつきもので…。
「ウエハースの椅子」「ガラスの林檎」
愛とは甘くて脆いものである。
そういうイメージを抱き、この組み合わせを選びました。
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物語の終盤、歩行祭が終わる頃の雰囲気は、こんな少し前向きな曲が合うなと思いました。
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中学1年生の海月が幼馴染の樹絵里に誘われて入部したのは「飛行クラブ」。メンバーは2年生の変人部長・神、通称カミサマをはじめとするワケあり部員たち。果たして、空に舞い上がれるか!?私たちは空が飛べる。きっと飛べる。かならず飛べる。空とぶ青春小説。

なぜか空を飛びたい中学生たちの話です。爽やかスッキリな話でしたよ。素朴な感じのカバー曲にしました(*´∀`)♪
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本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか...。さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう―。

感想を端的に要約すると「総ては僕の捕らえ方次第だ」
当り散らしは言わずもがなのタブー...そうよね。

「捉える」解釈で終わらせず、あえて「捕らえ」と、自分の人生、自分でつかむ感がいい!
私こそ世界の中心。笑
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大切なものを失う悲しみを、まっすぐに描いた感動作。40歳にして免許を取得した戸倉は、友人須崎、その恋人琴美の3人で、伊勢神宮へドライブに出かけた。本当の願掛けにいくのだ。著者初の書き下ろし。最初で最後の「泣ける」恋愛小説。

僕には足りない。
君の存在が足りない。
だから、じっと堪えているしかなかったんだ。君の姿を思い出す度に、もう会えないことを思い出してしまうから。
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八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。

BurnoutSyndromesの「ラブレター」と迷ったのですが、「ノストラダムスより愛を込めて」のところで、「死んでも死なない」という台詞が蘇ってきて、この選曲にしました。
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北領での武勲で少佐に昇進した新城は、皇主に奏上する栄誉と引き替えに、近衛とは名ばかりの弱兵部隊へ転属となった。練兵の間もなく帝国軍の龍洲上陸作戦が発動。湾を埋め尽くす大陸上部隊を、興廃を賭して皇国軍主力が迎え撃つ。訓練不足の近衛鉄虎兵を率い、新城は波打ち際の最前線に血路を拓くが!?書き下ろし短篇「織業倫理」を収録。

シリーズの大きな山、それぞれの決断
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植物状態のまま病院で眠る智也と、献身的に見守る雄介。二人の間に横たわる“歪な真実”とは?毎日の繰り返しに倦んだ看護師、クラスで浮かないよう立ち回る転校生、注目を浴びようともがく大学生、時代に取り残された中年ディレクター。交わるはずのない点と点が、智也と雄介をなぞる線になるとき、目隠しをされた“平成”という時代の闇が露わになる―“平成”を生きる若者たちが背負う自滅と祈りの物語。

作中作「帝国のルール」の元ネタはこれだろう。何らかの競争、戦いの中に身を置くことはその個人に対して一定の存在理由を担保してくれる。しかし逆に言えば、自由とは世界から放ったらかしにされることと同じ。本書では、存在理由としての物語を自ら作ろうとする者にとっての、現代社会の生きづらさが描かれている。最大級の皮肉と、彼らの前途への祈りを込めて選曲した。
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美谷時計店には、「時計修理承ります」だけでなく「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。「時計にまつわるご依頼は何でも承る」のだという。難事件に頭を悩ませる捜査一課の新米刑事は、アリバイ崩しを依頼する。ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ、山荘の時計台で起きた殺人のアリバイ...7つの事件や謎に、店主の美谷時乃が挑む。あなたはこの謎を解き明かせるか?

大山誠一郎さんの名作に緻密な音でありながら流麗なモノを択んでみました。このアルバムは好きで何度も聴いております。もし、よければぜひ。
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ちっぽけな自分に、何が出来るのだろう。
半端な頭で考えた。

理不尽な暴力に抗うほどの能力を、私は持っていない。
ただ祈ることしかできないのだ。

偽善者と言われても、仕方がないことだ。
被害を忘れずに、少しずつ燈を灯してゆくしかない。

灯し続けた先に、光が見えてくるはずだから。
どれほど先が真っ暗でも、私たちは信じることしかできないのだ。

彼女は自分に出来ることは何かを常に考え、追求してきた。
差別する側だと自覚した時、どんな気持ちだったのだろう。
人は過ちを認められない生き物だ。
その他大勢の傍観者の視線を振り切って、彼女は現実に向き合う勇気を得た。
 
今度は私たちが、その道を辿る番だ。
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親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人の内面を描いた作品。鎌倉の海岸で出会った“先生”という主人公の不思議な魅力にとりつかれた学生の眼から間接的に主人公が描かれる前半と、後半の主人公の告白体との対照が効果的で、“我執”の主題を抑制された透明な文体で展開した後期三部作の終局をなす秀作である。

国を越え
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都内の中学に通う遠野貴樹(たかき)の元に、転校してしまった初恋の相手である篠原明里(あかり)からの手紙が届く。一九九五年の冬の終わり。明里との再会を果たすため、貴樹は次第に強くなる雪の中を明里の待つ岩舟駅へと向かう―。十三歳のふたりの上に永遠と瞬間が交差し、ふりそそぐ(『桜花抄』)。一九九九年、高校三年の何もかもうまくいかない夏。種子島に暮らす澄田花苗(かなえ)は、東京から転校してきた貴樹に宿命的な片想いをしている。サーフィンで波に立てた日に貴樹に告白すること。密やかな決意を胸に、花苗は必死に波に向かう(『コスモナウト』)。仕事を終えた深夜の帰宅路、貴樹は灯りの消えた高層ビルを見上げ思う。そんなに簡単に救いが降ってくるわけはないんだ、と―。東京での大学生活、就職してからの水野理紗(りさ)との出会い、いくつかの喪失とささやかな再生。そしてまた、東京に桜の咲く季節が訪れる(『秒速5センチメートル』)。一人で作ったアニメーション作品『ほしのこえ』で鮮烈なデビューを飾った、映画監督・新海誠の初小説作品。

オトナと呼ばれる年齢になっても、
いや、なったからこそ、
日々気づかされる自分の未完成さ。
一人きりではやりきれなくなるそんなときに、
思い浮かぶ誰かがいてくれることに救われる。
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神鳳鉱産に所属する鯛島俊機と見河原こなみは、試錐艇デビルソードで新資源メタンハイドレートを探索する業務にあたっている。そんな二人に、ある日海上保安庁から沈没した自動車運搬船の調査依頼が舞い込んだ。世界各地で同様の事故が多発しており、運搬船の乗組員は最後の通信で「硬い化け物を見た」と言い残したらしい。俊機とこなみがよく知るはずの海で、何が起きているのか...。群青世界の神秘に迫る海洋冒険SF。

様々に表情を変え、時に牙を向く海の姿に身と心を翻弄される俊機とこなみへの応援ソング。悲しみにくれていてもアイデンティティの危機に瀕しても、海はただそこにある。
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匡平の模試の結果は東大には程遠く、順子は次の手に考えを巡らせる。一方で山下は雅志に順子の部屋に泊まったと告げる。雅志はそれに激高するが、山下は順子に本気になると宣言…!

ドラマと曲がピッタリでした。
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現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。富士の樹海で出会った男の導き、命懸けで結ばれた相手へしたためた遺言、前世の縁を信じる女が囚われた黒い夢、一家心中で生き残った男の決意―。出口のない日々に閉じ込められた想いが、生と死の狭間で溶け出していく。すべての心に希望が灯る傑作短編集。

生と死の揺れ動きを描いた短編には、元ネタになったこの曲以外のBGMは思いつきません。
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